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2015年9月10日 (木)

ワレモコウ 私もそう思う 
Sanguisorba officinalis

黒部峡谷宇奈月温泉駅近くの遊歩道にワレモコウ(吾亦紅:Sanguisorba officinalis:バラ科 ワレモコウ属)が咲いていました。


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Photo

宇奈月温泉駅から出ている黒部峡谷を走るトロッコ列車


ワレモコウ属はアジア、ヨーロッパ、北アメリカに約30種が分布し、そのうち日本には7種が自生しています。宿根草か低亜木で、茎は直立し、葉は奇数羽状複葉で互生し、白か赤色花は穂状花序につき、花弁はないという特徴があります。

ワレモコウは日本全国の山野に普通に見られ、 日本以外では、朝鮮半島、中国、シベリア、ヨーロッパなどに分布しています。

全株無毛で、葉は根際の長い葉柄から伸びるか下部についています。
2対から5対の奇数羽状複葉で、 細めの楕円形をした小葉は、長さ4〜6cmで、先が丸く、鋸歯があります。

秋になると茎頂が枝分かれし、ガマの穂状に暗紅紫色の花穂をつけます。
花弁はなく、4裂した暗紅紫色の萼からなり、初め黒色で、乾くと暗紅色に変わる葯を持つ雄しべは萼より短く、4本あります。
花穂の上から順に開いていきます。

根茎は黒褐色で太く、乾燥させて生薬の地楡(じゆ、ちゆ)になり、タンニンやサポニン多くを含み、その収れん作用から下痢止めや止血、やけど、皮膚病に効くとされています。
また若葉は和え物、油いため、佃煮として食されます。

英語ではGreat Burnet、Garden Burnet(バーネット)と呼ばれています。
和名は中国などに自生するキク科植物の木香(Saussurea costus または Saussurea lappa)に対し、日本の木香という意味で吾の木香というワレモッコウと呼ばれていた植物があったが、それがこの植物に移ったという説があります。
あるいはこの植物の名を決める際に、花の色で論議になり、皆それぞれに勝手な色を主張した時に、選者に「私は断じて紅ですよ」とどこからか聞こえたそうです。選者は「花が望んでいるだから紅に間違いない、私も紅だと思う」ということで「我亦紅」となったという言い伝えもあります。
属名サングイソルバはsangui(血)と sorbere(吸収する)からなり、根にタンニンを含み、止血効果があり、薬草として用いられたことに由来します。
種小名オフィキナリスは「薬用の、薬効のある」という意味です。

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