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2015年9月11日 (金)

山のボタンヅル 
Clematis apiifolia

昨日のブログと同じ黒部峡谷宇奈月温泉駅近くの遊歩道にボタンヅル(牡丹蔓:Clematis apiifolia :キンポウゲ科センニンソウ属)を見つけました。


Capiifolia1


Capiifolia2


Capiifolia3


センニンソウ属は北半球に約250種類が知られており、日本をはじめ世界中に分布しています。つる性や木立性を持つ宿根草、半木本、木本です。
花弁のように変化した萼片は4、6、8枚というように偶数枚あり、種子は綿毛をはやします。葉は三出複葉か二回三出複葉で、つる性のものでは葉柄が他の植物に巻きつきます。

ボタンヅルは、落葉木質のつるの長さが2〜4mになるセンニンソウ(仙人草:Clematis terniflora)によく似た植物で、全国の日当たりのよい山野に生えています。
1回3出複葉の葉は長い葉柄をもち、茎に対生し、やや厚味のある小葉は長さ3〜7cmの広卵形で先端はとがり、葉縁には不ぞろいな鋸歯があります。

夏に茎の先や葉腋から円錐花序を出し、径1.5〜2.0cmの、センニンソウと比べるとやや小さい白色の花を多数つけます。
花弁はなく、花弁に見える4枚の白い萼片を開きます。長楕円形の萼片は、外側に白い短毛を生やします。
多数ある雄しべの花糸は扁平で、花びらと同じぐらいの長さなので、花糸が目立ちます。
雌しべも多数あり、花柱は宿存し、花後稔った花柱は羽毛のような形に長く伸びます。

種子は細い卵型の痩果で、羽毛状に1cmほど伸びた花柱がつきます。数個の種子を中心に花柱が広がり、風車のようです。

よく似たセンニンソウは葉が3出複葉か羽状複葉で、小葉は普通全縁。雄しべが萼片より明らかに短く、蕾の先は尖ります。痩果は扁平な形をしています。

和名は葉が牡丹のようで、ツル植物なのでつけられたそうです。
属名クレマチスは巻きひげあるいは蔓を意味するギリシャ語に由来します。
種小名アピイフォリアは「セリ科オランダミツバ属(Apium)の葉のような」という意味です。

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