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2015年9月17日 (木)

釣船草2種  
Impatiens textori & Impatiens noli-tangere

長野県と新潟県の県境の苗名滝までの山道にツリフネソウ(釣船草、吊舟草: Impatiens textori:ツリフネソウ科ツリフネソウ属)とキツリフネ(黄釣船: Impatiens noli-tangere:ツリフネソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました。


これはツリフネソウです。

Impatienstextorii7


Impatienstextorii8


Impatienstextorii9


ツリフネソウは日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部に分布する一年草です。
日本では山麓や水辺などの湿った薄暗い場所に自生しています。

背丈は40〜80 cm。葉は楕円形から広披針形で、鋸歯があります。
夏ごろ茎の先に3〜4 cmの赤紫色の花を多数咲かせます。花は葉の上に咲き、目につきます。
花弁のような3枚の萼と唇形の3枚の花弁をもち、後ろには距が伸び、とんがった距はくるくると巻きます。下の2枚の花弁が大きく、垂れています。雌しべは1本、雄しべは5本ありますが連なっています。

和名は帆掛け船を釣り下げたような形をしていることが由来になっています。
属名インパチエンスは「耐えられない」という意味です。さっ果に触れると弾けてタネを跳ばすことからつけられたと言われています。
種小名テクストリィはドイツの外科医テクストール(Cajetan van Textor:1782–1860)さんに因みます。テクスターさんはシーボルトさんの助手として1843年から1845年の間日本に滞在してシーボルト・コレクションを採取した一人です。



キツリフネ(黄釣船: Impatiens noli-tangere:ツリフネソウ科ツリフネソウ属)です。

Impatiensnolitangere7


Impatiensnolitangere8


Impatiensnolitangere9


キツリフネ東アジアを含むユーラシア大陸と北米大陸に分布する一年草で、日本では全国の低山から山地にかけて分布し、水辺などの湿った場所に自生しています。
ツリフネソウと同じ環境を好むので共に群生していることも多く、ツリフネソウはキツリフネに対してムラサキツリフネ(紫釣船)とも呼ばれたりします。

背丈はツリフネソウと同じぐらいの40〜80cmほどで、葉には鋸歯があり、ツリフネソウほど幅のない楕円形から広披針形をしています。
夏ごろ葉の下から花序が伸び、花が葉の上に咲くツリフネソウと違って、葉に隠れるように3〜4 cmの黄色い花を釣り下げるように咲かせます。
花弁状の萼と唇形の花弁をもち、、距が筒状になって後ろに伸びます。ツリフネソウのように巻くことはありません。
雄しべは5本ありますが連なっています。

種小名のノリ・タンゲレは、noli(望まない)とtangere(触れる)で、タネを弾くので「触れないで!」という意味です。

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