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2015年9月20日 (日)

ひっそりとハエドクソウ 
Phryma leptostahya ssp. asiatica

苗名滝の駐車場近くの茂みでハエドクソウ(蠅毒草:Phryma leptostahya ssp. asiatica:ハエドクソウ科ハエドクソウ属)が咲いていました。


Phrymaleptostahyaasiatica1


Phrymaleptostahyaasiatica2


Phrymaleptostahyaasiatica3


基本種のフリマ・レプトスタキア(アメリカハエドクソウ)はアメリカ合衆国北東部に分布ししています。
その亜種のハエドクソウは北海道から沖縄まで全国に分布し、日本以外では、朝鮮半島、台湾、中国、ヒマラヤ、東シベリアに分布しています。
日本にはハエドクソウの他、ナガバハエドクソウ(Phryma leptostachya ssp. asiatica  f. oblongifolia )が自生していますが、この二つの違いはわずかです。

葉は長さ7~10㎝の広卵形で、対生し、粗い鋸歯があります。
高さは30cmから1mほど。

茎頂や葉腋から細長い穂状花序を出し、白色か淡紅色の花は長さ7~9mmの唇形で、横向きにまばらに咲きます。
花の上唇は4裂しているような、少し横に張り出すように2裂し、下唇は3裂し、真ん中の裂片が長く突き出しています。
ナガバハエドクソウの上唇は4裂しているような感じには見えないそうですが、このような些細な違いで別種としています。

筒状の萼は5裂し、先は尖っています。上側の3裂片は先に紅色を帯び、先が鉤曲して刺になっています。

開花後は下向きになり、宿在性の萼が果実(種子も1個)1個を包んでイノコヅチに似た果実になります。刺のある種子は人や動物などにくっついて運ばれます。

和名は、この植物から出る液が蛆殺しや殺虫剤に使われていることに由来します。
属名のフリマは語源がはっきりせず、ネイティブアメリカンがこの植物をそう呼んでいたという説があります。
種小名のレプトスタキアは「細い穂の」という意味です。
亜種名のアジアティカは「アジアの」という意味です。

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