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2015年9月22日 (火)

人工湿原のオミナエシ 
Patrinia scabiosifolia

新潟市に寄ったついでに新潟県阿賀町のたきがしら湿原という人工湿原に行きました。
たきがしら湿原は大昔に湿原があった所だったそうで、人間の手が入って田畑になったそうです。過疎化・高齢化によって昭和50年暮れに滝頭集落は消滅し、その後耕作放棄地を利用して「たきがしら湿原」として造成されたということです。

そこで至る所に咲いていたのがオミナエシ(女郎花:Patrinia scabiosifolia:オミナエシ科オミナエシ属)でした。


Photo

たきがしら湿原はこの様に整備されていますが、生えてる植物はもともとこの地の植物だそうです。


Patriniascabiosifolia1


Patriniascabiosifolia2


Patriniascabiosifolia3


オミナエシ科は7-17属300-400種からなり、その中でオミナエシ属は中国とシベリアに約17種、日本には5〜6種が知られています。
山地の草原に自生する多年草で、葉は羽状あるいは掌状になり、茎の先に集散花序に黄色や白色の花冠が5裂する花を咲かせます。

オミナエシは沖縄以外の全国の日当たりの良い草地に自生し、日本以外には中国、朝鮮半島、東シベリアに分布する多年草です。
オミナエシは秋の七草の一つであり、万葉の昔から歌に詠われ、植栽され切花などに用いられてきました。

夏前は根出葉だけで、根元から横に茎が伸びて先端に、来年の個体となる新苗を作ります。
葉は対生し、羽状に深く切れ込んでいます。

夏に根出葉から60〜100cmの花茎を立て、茎頂に散房花序に黄色い小さな花が多数つけます。
花は5裂する合弁花で、花冠裂片は丸い形をしています。

 和名の「オミナ」は、同属のオトコエシに比べて弱々しいからつけられた「美しい女性」の意味で、「メシ」の意味は不明です。
属名のパトラニアはフランスの鉱物学者で博物学者のパトラン(Eugène Louis Melchior Patrin:1742-1815)さんに因みます。 パトランさんは8年かけてシベリアを探検して鉱物の調査、採取をおこなっています。その際シベリアの植物も沢山採取していて、そのことを評価されて贈られた名だと思います。
種小名のスカビオサエフォリアは「マツムシソウ属(スカビオサ)のような葉の」という意味です。

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