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2015年9月26日 (土)

湿原のヤマクルマバナ <br>Clinopodium chinense var. shibetchense

新潟県阿賀町のたきがしら湿原の藪の中にヤマクルマバナ(山車花:Clinopodium chinense var. shibetchense:シソ科トウバナ属)が咲いていました。
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Clinopodiumchinenseshibetchense2
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トウバナ属は以前は約100種の植物を含んでいましたが、他にサツレヤ属(Satureja;約30種)、カラミンタ属(Calamintha;約7種)、ゼノポマ属(Xenopoma;詳細不明)に分割され、今では13〜20種が知られています。
小型の多年草で、葉は対生し、鋸歯があり、花は茎先や葉腋に密に多数つき、輪生のように見える偽輪生し、萼は筒状、花冠は唇形で、上唇は全縁か2裂し、下唇は3裂するという特徴があります。

ヤマクルマバナは全国各地の山地に生える多年草で、日本以外には中国や朝鮮に分布しています。
トウバナ属がそうであるように、茎は軟弱で倒れ気味に斜めに立ち上がります。茎には短毛があり、背丈は50cm以上になります。

対生する葉は長さ3~6cmの狭卵形で、短い葉柄を持ち、緩い鋸歯があります。

夏に、茎先や葉腋に花穂を出し、数段密集して多数つきます。
花は長さ6~8㎜の唇形で、白色から淡紅紫色を帯びています。上唇は舟底型で、浅い切れ込みが入り、下唇は3裂して平らに開いています。

筒状の萼は緑色で、5裂し、上側3裂片は小さく、下側の2裂片は細く尖っています。
萼より短い苞葉は線形で、萼同様鋭く尖っています。
萼や苞葉には長剛毛が立ってはえており、花の付け根付近は毛や、萼や苞葉の先が入り混じっています。

属名のクリノポディウムはギリシャ語でcline(床、斜)と podion(小足)という意味です。茎の下の方で倒れて斜上するのでつけられたようです。
種小名キネンセは 「中国の」という意味です。
変種名シベツケンスは「北海道士別の」という意味で、標本の産地を示しますが、北海道に多いということではありません。

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