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2015年9月28日 (月)

アフリカフウチョウソウを発見 
Cleome rutidosperma

3年前街路の植え込みで見つけたアフリカフウチョウソウ(阿弗利加風蝶草:Cleome rutidosperma:フウチョウソウ科フウチョウソウ属)がその近くで広がって咲いていました。


Cleomerutidosperma7


Cleomerutidosperma8


Cleomerutidosperma9


Cleomerutidosperma11


Cleomerutidosperma12

帯化した株が生えていました。茎上部に短い花梗に花を沢山つけていました。


フウチョウソウ属はギョボク科(あるいはフウチョウボク科:Capparaceae)に含まれていましたが、ゲノム研究でフウチョウソウ科( Cleomaceae)として独立しました。最新のゲノム研究ではフウチョウソウ科はアブラナ科(Brassicaceae)に近いことがわかっています。
狭義のフウチョウソウ属は約170種が熱帯から温帯にかけて分布しています。しかしながら最近になってフウチョウソウ属、ポダンデゥロギネ属(Podandrogyne:詳細不明、13種を含む)、ポラニシア属(Polanisia:合衆国南部原産の強い香りの植物、5種を含む)の明確な区別がゲノムでは出来なかったそうで、それらを含む広義の分類ではフウチョウソウ属には275種が含まれるといわれています。

アフリカフウチョウソウはスーダンからザンビアにかけての熱帯アフリカ原産の1年草で、熱帯から亜熱帯にかけて分布しています。

株全体に毛が目立ちませんが、よく調べると性腺や微毛が生えています。茎は直立して、現地では最大で1mほどになり、上部で分枝します。

葉は3出、時には5出複葉で、小葉は長さ2.5cmほどの先の尖る披針形や菱形っぽい楕円形をしています。葉には葉柄があり、柄には短毛が生えています。
葉縁にも毛が生え、細かい鋸歯があります。葉縁は紫色を帯びています。

葉腋から2.5cmほどの長い花梗を出し、花をつけます。花弁は4枚で、白、淡紫、ピンク、ブルー、紫などの色で、フウチョウソウ属の特徴通り4枚全てが上向きに出ています。
雄しべは6本で、花糸は花から飛び出しています。葯は濃紺色で巻いています。

莢は長さ2.5〜7.5cmの細長い円筒形で、縦に筋が入っています。種子にはエライオソーム (Elaiosome) がついていて、アリがエサとして巣まで運ぶようです。

日本では1999年に神戸で確認された比較的新しい帰化植物で、熱帯アジアから東南アジア経由で日本に帰化したと推測されています。
道ばたや開墾地、放棄地で育ち、湿度と温度が高いところが好みなので、日本は大好きなんでしょう。
最近では中国、東南アジア、熱帯アジア、オーストラリアに広がっているようです。

英名は fringed spider flower で 「縁飾りのあるクレオメ」という意味ですが、縁飾りが何を意味するのかわかりません。
属名のクレオメはアブラナ科のある植物のラテン古名に由来しています。
種小名ルティドスペルマ「ひだのある種子の」という意味で、ソラマメ形の種子にははっきりとしたシワが入っているそうです。

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