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2015年9月 7日 (月)

やっと咲いたホヤ 
Hoya cinnamomifolia var purpureofusca ‘SilverPink’

ホヤ・キンナモミフォリア・プルプレオフスカ 「シルバーピンク」(Hoya cinnamomifolia var purpureofusca ‘SilverPink’:ガガイモ科ホヤ(サクララン)属)がやっと咲きました。


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ホヤ属はアジア東部からオーストラリアにかけて200〜300種(50〜400種という説もあります)が知られています。多くは匍匐性やつる性をもつ常緑多年性植物ですが、低亜木のものもあります。茎から気根を出して岩などに着床して伸びていきます。
葉は多肉質で皮質で、全縁です。花は多肉ろう質で、中心部に肉質の5個の副花冠があります。

ホヤ・キンナモミフォリア・プルプレオフスカはジャワ(インドネシア)やオーストラリアに自生しています。
葉は幅4cm、長さ15cmほどの長楕円形から卵型で、肉厚でツバキの葉のようなツヤがあります。
濃緑色地の葉の表面には銀色の不規則な模様が入ります。葉の裏面は薄い緑色をしています。

蔓は濃紅色で、花柄も萼も同じ色です。比較的長い花柄に放射半球状に花を多数つけます。
花は赤色で、白い毛が生えています。副花冠はピンクで中心部は濃紫褐色をしています。
基本種のホヤ・キンナモミフォリアはジャワに自生し、茎は明緑色、花弁の色が黄色から黄緑色、副花冠が濃紫褐色をしています。
花が開くとよい匂いが、かなり強くします。

なおこのホヤに関しては、ネット上にホヤ・プビカリクス(Hoya pubicalyx)という名で登場します。特に日本のサイトではほとんどがホヤ・プビカリクスとなっています。
しかしプビカリクスという種小名は「萼に軟繊毛がある」という意味ですが、写真の通り、萼に毛は生えていません。つまり学名から判断すると、この植物をホヤ・プビカリクスとするのは間違っているということです。

なおホヤ・プビカリクスという種小名をもつホヤは World Checklist of Selected Plant には登録されていません。ただ公表はPhilippine Journal of Scienceに1918年にフィリピン産と記載されています。

ホヤ・キンナモミフォリア・プルプレオフスカの異学名としてホヤ・プルプレオフスカがあり、プルプレオフスカは Botanical Magazine (ロンドン刊)に1850年にジャワ産と記載されています。

この属の総数が様々に異なる理由は、異学名や亜種、変種が整理されてないためだろうと思います。

株を購入してから花が咲くまで6年かかりました。
株は水苔単植で、水を少なめに与え、肥料はやっていません。
節が10節を越えると花がつくということだったので蔓は伸びるにまかせて育てていました。
ツルの長さは1mを超えますが、花芽は根元の方から出てきました。

英名はwaxplant, waxvine, waxflower(蝋の花) 
属名ホヤは、19世紀の英国ショーンハウス(Syon House)のノーサンバーランド侯爵(Duke of Horthumberland)家の庭園の園丁長を務めた植物学者のトーマス・ホイ(Thomas Hoy:1750–1822)さんに因みます。

種小名キンナモミフォリアは cinnamomi 「シナモン(セイロンニッケイ:Cinnamomum verum)に似た」と folia「葉の」の造語で、葉の特徴を指したものです。
変種名プルプレオフスカは purpureo 「紫の」と fusca 「暗赤褐色の」という意味で、花弁の色を指しています。

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