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2015年11月 5日 (木)

騎士の星のユリ 
Hippeastrum calyptratum

ヒッペアスツルム・カリプツラツム(Hippeastrum calyptratum:ヒガンバナ科ヒッペアスツルム属)が咲きました。


Hippeastrumcalyptrata4


Hippeastrumcalyptrata7


Hippeastrumcalyptrata6_2


Hippeastrumcalyptrata6


ヒッペアスツルム属はブラジル、ペルーを中心に中米から南米にかけて70〜90種が知られおり、アマリリスという名で流通する園芸種は600品種以上あるといわれています。
ヒッペアスツルム属は半耐寒性の球根植物で、園芸上はアマリリスと呼ばれていますが、種としてのアマリリス(Amaryllis)属とは茎が中空で、花の時期に葉があるので区別されます。

ヒッペアスツルム・カリプツラツムは、植物学者で植物画家の英国人ウイリアム・ハーバート(William Herbert:1778–1847)によって1821年に命名されました。
ヒッペアスツルム属の中ではユニークな種類で、コウモリによって受粉し、花はプラスチックが燃えた時の臭いがすると言われています。

カリプツラツムの自生地はブラジルのマタ・アトランティカ(Mata Atlântica:ブラジル大西洋岸の北部から南部にかけて分布するアマゾンと並ぶ大森林地帯)のオレガン山脈(Serra dos Órgãos:ブラジル南東部)で、海抜1200mほどの山地の苔むす樹上に着床して大きくなったり、明るい石灰岩の岩場に根を張って育ちます。

秋に花茎を50cmほど延ばし、晩秋から冬にかけてグリーンの漏斗状の花を散形花序につけます。
雄しべは6本で、子房は3室に分かれています。

ところでプラスチックの焦げた臭いを確かめるために毎日花の匂いを嗅いでいますが、プラスチックの焦げた臭いどころか何の香りもしません。

球根を植えてから4年になりますが、4株にわかれ、今年は親球から花茎を2本立てました。
夏前に1ヶ月ほど休眠するので、その期間断水する必要があるといわれていますが、私の所では休眠せず、常緑で1年を過ごしています。

属名ヒッペアスツルムはギリシャ語で hippos は元々は馬を意味し、そこから騎手や騎士を指します。それと宇宙や星を意味する astron との造語です。
ウイリアム・ハーバートが「騎士の星(knight's star)のユリ」と命名したのですが、詩人でもあった彼がどのような想いでつけたのかは不明です。

種小名のカリプツラツムは「覆い(calyptra)」と「定められた、確かな(ratum)」という意味で、花に覆い被さるものがあるということを意味していると考えられ、他の球根植物に比べて花苞がぶ厚いことを指している?のかもしれません。

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