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2015年11月 9日 (月)

シベリアのシロスミレ 
Viola patrinii

昨年2月にシロスミレ(白菫:Viola patrinii Ex. Siberia:スミレ科スミレ属)のタネを播いて、その芽がいつ出たのかわからないのですが、その初花が今頃1輪だけ咲きました。


Vpatrinii3


Vpatrinii4


Vpatrinii5


Vpatrinii6


シロスミレは、日本では標高1000m以上、東北地方では太平洋側の山地、北海道では太平洋側平地に分布しています。愛知県以北の本州では標高1000m以上の高地の湿原や湿った原野に生えています。
シベリアや東アジア(サハリン、南千島を含む)では海抜200〜1700mの川沿いの湿地や薮、林縁の湿った日陰の土地に自生しています。
この個体はシベリアで採取された種子由来のものです。

茎の高さは10~20cmで、地上茎を出しません。
春に花茎を伸ばし、直径2cmほどの白色の花をつけます。
葉は垂直に立ち上がり、花より高い位置まで伸びていきます。伸びるのは花柄で、葉身より長くなります。似た白い花をつけるスミレに比べて葉数も少ないようです。
淡緑色の葉は無毛で、長さ4~7㎝の丸みのある細長い披針形またはへら形で、葉柄には翼があります。

唇弁や側弁に紫色のすじがあり、側弁基部に毛が生えています。距は白緑色で、短く、長さは2ミリほどです。
上弁は後ろに反り返ります。

種小名のパトラニイは、フランスの鉱山学者で博物学者のユーゲヌ・パトラン(Eugène Louis Melchior Patrin:1742-1814)さんに因みます。パトランさんは1780年から8年を費やしてウラル川やアルタイ山脈などを探検し、シベリアの植物を採集しました。
日本でもおなじみのオミナエシ(Patrinia scabiosifolia)の属名にその名を残しています。

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