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2016年2月 5日 (金)

いいとこ取りのシクラメン 
Cyclamen x drydenii

シクラメン「ドライデニー」(Cyclamen x drydenii:サクラソウ科シクラメン属)が咲きました。


Cyclamendrydenii9


Cyclamendrydenii5


Cyclamendrydenii6


Cyclamendrydenii8


Cyclamendrydenii7


シクラメン「ドライデニー」は同じ時期に花を開くシクラメン・コウム(Cyclamen coum ssp. coum)とシクラメン・トロコプテランスム(Cyclamen trochopteranthum)の交配種です。
ピューターグループ(Pewter Grope)と呼ばれるコウムの銀葉種が片方の親だと推測されています。

葉は楕円形から円形で、周辺はクリーム色で、中央にホタテ様の深緑の模様がついています。
このホタテ模様はシクラメン・トロコプテランスムの影響と考えられます。
以前には銀葉のドライデニーが咲いたことがあります。

葉より後に出てくる花は小輪で、薄いピンクか濃いピンクをしており、さらに口部に、さらに濃いマゼンタ色の模様や数本の筋がついています。
花の形はシクラメン・トロコプテランスムのプロペラ型の特徴が出ています。

シクラメン・トロコプテランスムはトルコのアナトリア地方の南西部のごく限られた山地に分布し、高地のシクラメンという意味でシクラメン・アルピナム(Cyclamen alpinum)という名がついていました。
1975年にシクラメン・トロコプテランスムに再分類されています。
種小名は「風車のような」という意味で、花弁が完全に反転せず、さらに90°捻れ、プロペラのような形をしています。

親のいいとこ取りをしているうらやましいシクラメンで、コウムとは違った趣きがありますね。

この株は先日の、この辺でも−4℃まで下がった寒波で、葉は縮れてしまいましたが、花は大丈夫でした。数枚出ていた葉のうち、写真の葉だけが助かりました。

ドライデニーという品種名は英国の著名な園芸家ケイス・ドライデン(Kath Dryden)さんに因んでつけられました。ドライデンさんの名はピュータグループのコウム以外に雲間草(Saxifraga 'Kath Dryden') やヤブイチゲ(Anemone nemorosa 'Kath Dryden' )、プリムラ・オウリキュラ(Primula auriculas 'Hetty Woolf';彼女の祖母の名に因む)などの高山植物の交配種に見られます。


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