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2016年2月18日 (木)

細葉のヘレボルス
Helleborus abruzzicus:

ヘレボルス・アブルジクス(Helleborus abruzzicus:キンポウゲ科ヘレボルス属)が咲いています。


Habruzzicus


Habruzzicus7_2


Habruzzicus8


ヘレボルス・アブルジクスはヘレボルスの採取家として著名なマクルーイン(Will McLewin)さんたちによって発見されたヘレボルスで、2006年に登録されました。それまではボッコネイ(Helleborus bocconei)の地域変種と考えられていたようです。
しかしながらこの学名は国際的に認められたわけではなく、WCSPF(World Checklist of Selected Plant Families)では受け入れられていません。

種小名のアブルジクスはイタリア・ローマの北、「アブルッツィ(Abruzzi)地方(州)原産の」という意味で、アブルッツィ州はイタリア中部のアドリア海側にある州です。
アブルッツィ州の西部にはイタリア半島を縦貫するアペニン山脈(Appennini)があり、その海抜1000mほどの山中に分布しています。

私が参考にしている C. Burrell 著 Hellebores : A Comprehensive Guide (2006) には、ヘレボルスの原種数は16種となっており、ヘレボルス・アブルジクスの名は見られません。

アブルジクスの特徴は5〜8列する葉が先でさらに裂けているので細い葉のように見えます。
細い小葉で知られるヘレボルス・ムルチフィダス・ヘルツェゴヴィヌス(Helleborus multifidus ssp. hercegovinus)やセルビクス(Helleborus multifidus ssp. serbicus)と同じ裂け方をします。
それで「ムルチフィダス型のヘレボルス」と扱われもしたようです。

この株は、3年前にマクルーイン(Will McLewin)さんのフェダーナーセリー(Phedar Nursery)から手に入れたタネを播いたものですが、細い葉の特徴が現れています。
一昨年咲いた葉裂片の広いアブルジクスはまだ咲いていません。

ムルチフィダスより大きい花は丸弁で、白っぽいグリーンから明るいライムグリーンまで見られます。香りはしません。
花に関してはグリーンの花をつける他のヘレボルスと変わりありません。

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