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2016年3月 4日 (金)

小さなイヌノフグリ 
Veronica cymbalaria

コゴメイヌノフグリ(小米犬陰嚢:ベロニカ・キンバラリア:Veronica cymbalaria:ゴマノハグサ科クワガタソウ属)が咲いています。


Vcymbalaria12


Vcymbalaria10


Vcymbalaria11


1960年ごろから小石川植物園で栽培され、それが逸出し、70年頃には東京都内で野生化したと言われています。
コゴメイヌノフグリがこの辺では自生しています。
もともとは地中海沿岸からユーラシア大陸が原産地の一年草、あるいは二年草です。

花はオオイヌノフグリより小さく、径4〜5mmの白色をしています。
花弁が4枚あるように見えますが、実際は花冠が4深裂しています。
葉腋から短い花柄を出し、花をポツポツと咲かせます。
1日花で、午後には花弁が落ちてしまいます。地面に落ちた白い花びらを見ていると、その名の通り、米粒がおちているようです。

ツタカラクサ(シンバラリア・ムラリス:Cymbalaria muralis:ゴマノハグサ科シンバラリア属)に葉が似ているのでつけられた小種名から推測できるように、葉は広楕円形で、5〜9裂しています。
ただツタカラクサの葉は無毛ですが、コゴメイヌノフグリは葉を含め、株全体に白い軟毛が粗に生えています。

茎は基部で分岐して、ほとんど立ち上がることなく、花をつけながら茎を伸ばし続け、30〜50cmに広がっていきます。

花の後にできるさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)は、オオイヌノフグリと同じ形です。

英名は Cymbalaria speedwell 、Cymbalaria-leaved speedwellや Pale Speedwell です。
Veronica glandulifera という異学名があるようです。そこから出たであろう英名に glandular speedwell がありますが、「腺毛のあるクワガタソウ」という意味で、白い軟毛が生えていることを指しているのでしょう。

小種名のキンバラリアはギリシャ語のkymbalonに由来し、丸い器という意味です。

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