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2016年3月10日 (木)

黒いムスカリ 
Muscari neglectum

ムスカリ・ネグレクツム(Muscari neglectum:ユリ科ムスカリ属)が咲いています。


Mneglectum9


Mneglectum10


Mneglectum11


ムスカリ・ネグレクツムは北アフリカを含む地中海沿岸を中心に、英国、ベルギーからドイツを経て南ロシア、アルタイ山脈まで広範囲に分布しています。低地だけではなくギリシャのオリンポス山の海抜2200mの地点でも発見されています。
草原や砂地、松林、堤防の中など様々な環境に自生しているようです。

ボトリアンツス系(亜属)のムスカリです。
ボトリアンツス系の特徴は稔性の花は青色から黒青色で、小数の不稔性の色の薄い花をつけますが、不稔性の花をつけない個体もあります。花梗(花柄)は花茎に対して立ち上がるか下に垂れるかしています。

ムスカリ・ネグレクツムは背丈は5〜20cmの小型のムスカリです。
穂(すい)状花序あるいは総状花序に2〜5cmに花をつけ、花序の下部の花はつや消しの濃い群青色をし、花冠の花冠の開口部には白い縁取りがあり、目立ちます。とてもお洒落です。
花茎は赤味を帯びています。

花の色は赤ワインにする黒みを帯びたブドウのようなつや消しの黒青色を思い出せばいいかと思います。
上部の花は、写真の株のように、薄いブルーであったり、黒青色一色であったりします。
ボトリアンツス系の特徴のとおり、色の薄い花は種をつけません。

葉は多肉質で断面がC字型の長さ10〜30cmの線形をし、3〜7枚出し、たわんでいます。

種小名ネグレクツムは「無視する、見逃す、見落とす」という意味です。
推測ですが18世紀のヨーロッパではムスカリといえば当たり前のこれを指したから、この名がつけられたのではないかと思います。
あまりに小さくて無視されていた・・・・・・かわいそうですね。

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コメント

我が家のneglectumもほぼ似たような花の状態です。今のところ、armeniacumよりは葉のお行儀がいいようです。
こんなに広範囲に生育していたのですね。
そうすると、neglectumだけでもいろいろな変異がありそうです。

投稿: hiroro689 | 2016年3月13日 (日) 07時49分

hiroro689さん、こんにちは

neglectumは丈夫なムスカリのようで、元々の自生地から分布域が広がってるようです。

hiroro689さんのところは原種ムスカリが花をつけだしているんですね。
うらやましいですね。
原種の種子は結構手に入るんですが、なかなか発芽しません。

投稿: ptech | 2016年3月13日 (日) 16時20分

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