« 2016年4月14日 | トップページ | 2016年4月16日 »

2016年4月15日 (金)

クラマス川のレウィシア 
Lewisia leeana

レウィシア・リーアナ(Lewisia leeana:スベリヒユ科レウィシア属)が咲き出しました。


Lleeana6


Lleeana8


Lleeana7


Lleeana9

花茎を伸ばしている途中は、蕾はうつむいています。苞葉や萼に赤い腺状突起があります。


Lleeana10

古い葉と新しい葉。


レウィシア・リーアナはシエラネバダ山脈のクラマス川(Klamath River)流域の海抜1300〜2300mの山地(カリフォルニア州やオレゴン州の一部)に自生しています。

レウィシアは夏には地上部が枯れてしまうものが多いのですが、リーアナは夏になっても葉をロゼッタ状に茂らせます。
直径5ミリ、長さ5cmほどの、断面が楕円形の細長い葉です。
さすがに夏になると葉色は灰色がかった濃い緑になります。
さらに冬になると赤みを帯びてきて写真のような悲惨な色になります。
春が近くなるとロゼッタの中心から明るい緑の葉が伸びてきます。

明るい緑の葉の間から20cmほどの丈夫な花茎を立てます。
花茎につく蕾は始め下向きで、開くにつれて受け咲きになっていきます
赤紫の花は縦に縮れていて、縞が入っているように見えます。
花の大きさは径8mmほどの小さい花ですが、何本も花茎を立てて、次々と咲いていき、長く楽しめます。
イワハナビ(岩花火)という和名はレウィシア・コロンビアナ(Lewisia columbiana)やこのリーアナを見て付けられたのではないかと思ってしまいます。
レウィシア・コチレドン(Lewisia cotyledon)のイメージとは遠いように思いますではありません

ところでリーアナはレウィシア・コロンビアナと混同されることが多いのですが、リーアナは少し南に自生地があります。
花茎につく苞葉がコロンビアナより目立ち、苞葉や萼に赤く色づく腺状の突起があることなどが違っています。
また小花梗が上を向くのではなく、垂れ気味になっている点も、コロンビアナと区別するための重要な特徴です。

現地ではquill-leaf lewisia(羽の葉のレウィシア)と呼ばれています。
種小名のリーアナは発見者のランバート・W. リー(Lambert Wilmer Lee : 1845-1881)さんに因みます。
リーさんは州境を確定するための陸軍の地理調査隊のメンバーで、このレウィシアを1876年8月2日にシスキュー山脈(Mts. Siskiyou)のオレゴン州の南の州境で発見しました。

登録された時はカランドリニア(Calandrinia)属の植物とされ、発見者のリーさんに因んだ種小名がつけられたのですが、 Calandrinia leana と誤記されて登録されました。この誤記はレウィシア属に再登録された際にleeanaと修正されました。

| | コメント (0)

« 2016年4月14日 | トップページ | 2016年4月16日 »