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2016年4月16日 (土)

最も背の低いレウィシア 
Lewisia pygmaea

レウイシア・ピグマエア(Lewisia pygmaea:スベリヒユ科レウイシア属)が咲いています。


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花が開く前だと花茎が地面を這っている様子がよく分かります。


レウイシア・ピグマエアは北米西部のアラスカ州、カナダ・アルバータ州からカリフォルニア州、メキシコまでのロッキー山脈の南北に長い範囲に咲くにレウイシアで、分布地域ごとに変異が見られます。

レウイシア・ピグマエアはレウィシアの仲間では最も分類学上困難な問題を持った種類でした。
それは分布域が広く、変異が多く見られたのですが、明らかな共通パターンを持っていませんでした。
レウイシア・ピグマエアは最初にワイオミング州の北米大陸分水嶺(海抜2600m)で採取され、その標本を元にアメリカで最も重要な植物学者とされるハーバード大学自然史教授のエイサ・グレイ(Asa Gray:1810-1888)さんが、1862年にタリヌム・ピグマエウム(Talinum pygmaeum)として公表したのです。

しかし1873年にはカランドリニア(Calandrinia pygmaea)属に再分類され、さらに1890年にはカランドリニア・グレイ(Calandrinia grayi)と種小名まで変えられ、1891年にはクレイトニア・グレイヤナ(Claytonia grayana )となり、さらに1893年にオレオブロマ・ピグマエウム(Oreobroma pygmaeum)、1897年になってようやくレウイシア・ピグマエア(Lewisia pygmaea)と分類されました。30年ほどの間に5回も変えられたほど混乱していたようです。
その後も幾度か名を変え、非常に多くの名前で呼ばれた歴史を持っています。

海抜2300-4200mの日差しの当たる岩盤の上の苔の中や背の低い草が生える砂礫地の草原に自生しています。
高山植物中の高山植物ですが、適応環境が広いせいか育てやすいレウイシアです。

ピグマエアの葉は長さ4〜6cmの細長い披針形をし、真ん中が凹み、厚みがあります。灰緑色から明るい緑色で、全て根生葉で、まっすぐ立ち上がっています。

立ち上がった葉の間から花茎を地面に沿って伸ばします。決して立ち上がらないので地面ギリギリで咲きます。
1本の花茎に2〜6輪の花をつけます。
萼は全縁で、2枚あります。

花は直径1.5〜2cmで、花弁は5〜9枚、色は白色からマゼンタ色で、マゼンタ色でも白や緑のかすれが入ったり、濃色のストライプが入ったりします。

種小名のピグマエアは「矮小の、背が低い」という意味です。花茎が這っていますので最も背の低いレウィシアということです。

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