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2016年4月22日 (金)

シーベルズさんのタツナミソウ 
Scutellaria sieversii

スクテラリア・シーベルジー(Scutellaria sieversii:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。


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苞葉の奥から蕾が顔を見せています。(2016年4月18日)


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茎の先にできた花序(蕾)(2016年4月8日)


スクテラリア・シーベルジーは中国新疆ウイグル自治区やカザフスタン、ロシアに分布する亜低木です。
海抜700〜1000mの山地の砂礫地の草原の斜面に自生しています。

背丈は10〜30cmで、茎は紫がかり、細かい毛が生えています。根と基部は木質化します。
茎は根元から分かれて匍匐してうねりながら、20〜30cmに広がり、先の方で立ち上がります。

茎の先に花序を出し、蕾の時は大きな一組の苞葉に包まれているので、一つの蕾に見えます。
苞葉は広い卵型をしており、花が開くにつれ薄い赤茶色になっていきます。
1枚の苞葉から一輪花が顔を出します。花は総状花序についています。

花は長さ2.5〜3cmの鮮やかな黄色で、上唇弁の内側は赤やオレンジ色で、外側は焦茶色を帯びています。
タツナミソウの仲間では大きめの花です。

葉は卵型で粗く深い鋸歯があります。鋸歯片の先は丸くなっています。葉は厚みがあり、ツヤがありますが、細かい毛が生えています。

変異が見られるのか異学名が多く、Scutellaria soongorica , Scutellaria krylovii ,Scutellaria soongorica var. grandiflora, Scutellaria transiliensis, Scutellaria albertii です。
この種子はスクテラリア・トランシリエンシス(Scutellaria transiliensis)という異学名で手に入れました。

種小名のシーベルジーはドイツも薬学者、植物学者のシーベルズ(Johann Erasmus Sievers,(August Carl) :1762-1795) さんを讃えて命名されています。
シーベルズさんは1790〜1795年にかけてカザフスタンやキルギスタン、アルタイ山脈、シベリア南部の山脈群などへの探検旅行に参加し、中国まで足を伸ばしました。その時ダイオウ(大黄) を発見し、ヨーロッパに報告しています。タルバガタイ山脈(Tarbagatai Mountains:カザフスタン東部の一部は中国との国境をなしながら東西約 300kmにわたって延びる山脈)に最初に訪れた植物学者といわれています。

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