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2016年4月 7日 (木)

黄色のバビアナ 
Babiana pygmaea

バビアナ・ピグマエア(Babiana pygmaea:アヤメ科バビアナ属)が咲きました。


Babianapigmaea4


Babianapigmaea5


Babianapigmaea6


Babianapigmaea7


バビアナ属は球根植物で、南アフリカの西ケープ(Western Cape)やナマクアランド(Namaqualand)の海岸地帯や乾燥地に60〜70種が知られています。
葉は被針形で何本かのひだが縦に走っています。香りのするものを含む漏斗型の花は短い穂状花序に付き、花色は黒や緑色以外の鮮やかな花色が見られます。

バビアナ・ピグマエアは西ケープ州の南西部、ホープフィールド(Hopefield)からダーリング( Darling)にかけての礫を多く含む粘土地に自生しています。

背丈は10〜12cmで、背丈の割には地中深くに卵形の球茎を持っています。
花は球根から直接花柄を出して、先に花をつけます。

放射対称の漏斗型の花は径8cmほどの大きさで、花披片は卵型をしています。
咲き始めは鮮やかな黄色ですが、咲き進むにつれ白っぽくなっていきます。中心部は濃い紫から茶褐色をしていて、コントラストが鮮やかです。

この花、水をかぶると、中心の茶褐色の色素が水に溶け出して、流れ出し、コントラストが薄まります。
この写真を撮った次の日、雨が降って惨めな姿になってしまいました。

濃い緑色の葉は披針形で、縦に走るひだがあり、それに沿って微毛が生えています。
球根から4〜5枚の葉を直立させます。春先の寒さに当たって葉先が茶色くなっています。

属名のバビアナはケープ半島に生息する小さなヒヒ(バブーン)を意味するオランダ語の baviaantje に因みます。バブーンが好んでこの球茎を食べるそうです。

種小名のピグマエアとは「矮小の、背が低い」という意味です。
一般的にはピグマエアより小型を指すのにナナ(「小型の」)とつけられます。
しかしバビアナ属に限っては、バビアナ・ナナ(Babiana nana)より小さい種類にピグマエアとつけられています。
というのは、オランダ人の植物学者ブルマン(Johannes Burman;1707 - 1780)さんが1768年に最初に記述した時にはイクシア属としてイクシア・ピグマエア(Ixia pigmaea)と名付けました。
後に英国の植物学者のベーカー(J. G. Baker;1834 – 1920)さんがバビアナ属に再分類して命名する段階になった時には、すでにバビアナ・ナナ(Babiana nana )存在していました。
そのためバビアナ・ピグマエアという名称にせざるを得ず、ピグマエアのままに使われています。

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