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2016年6月 6日 (月)

太い根を持つタツナミソウ 
Scutellaria hypericifolia

スクテラリア・ヒペリキフォリア(Scutellaria hypericifolia:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。


Shypericifolia4


Shypericifolia5


Shypericifolia7


Shypericifolia6


スクテラリア・ヒペリキフォリアは1911年に命名された比較的最近発見されたスクテラリアです。
中国四川省の海抜900〜4000mの山脈の林縁や斜面になった草原に自生する宿根草です。

スクテラリアの仲間では珍しい太さ2cmほどの根茎を持っています。
同じような太い根を持つものにジュズネノタツナミソウ(数珠根の立浪草:Scutellaria moniliorhiza)がありますが、ジュズネノタツナミソウは土の深いところが太くなります。

地際に太い部分があり、そこから何本かの茎が出てきます。
写真は植え替えの時の4月の様子で、大した太さにはなっていませんが、地上部分のサイズの割には太い根です。

地上に出た茎は分枝せず、少し地面を這い、その後立ち上がっていきます。
したがって背丈は10cmから、せいぜい30cmまでです。

短い葉柄のある葉は全縁の卵型から楕円形をしています。希に鋸歯のある個体もあるといわれています。
卵型の苞葉を持ち、それが花の付け根を覆っているので、萼の付属体(スクテラリアの語源になっているお皿)が見えません。

6月から8月にかけて茎頂に苞葉に包まれた蕾がつきます。
長さ2.5cmほどの花は総状花序につき、花色は色々あるようで、このような紫以外に、純白、緑がかった白や青紫が知られています。
花は紫一色のように見えますが、下唇弁には小さい白い模様が入っています。
萼も紫がかっています。

種小名ヒペリキフォリア前半部分は、hypericioに由来し、キランソウのある種類の呼び名ようです。foliaは「葉の」という意味で、「キランソウのような葉の」という意味だと推測されます。
異学名にスクテラリア・パキリザ(Scutellaria pachyrrhiza)というのがありますが、これは肥厚した(pachy)根元の(rhiza)という意味で、根の特徴を表しています。

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