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2016年6月27日 (月)

バルカン半島のアカンサス 
Acanthus balcanicus

アカンツス・バルカニクス(Acanthus balcanicus:キツネノマゴ科ハアザミ属)の初花が咲きました。


Acanthusbalcanicus1


Acanthusbalcanicus4


Acanthusbalcanicus2


Acanthusbalcanicus3


アカンサス属は地中海を中心に、熱帯アジア、熱帯アフリカに約50種が知られています。
多くは背の高い多年草ですが、木本もあるそうです。
葉は根出し、羽状、欠刻状に深裂しています。
花茎を30〜120cm伸ばし、穂状花序に白、ピンク、紫紅色の花を密につけます。

アカンツス・バルカニクスはバルカン半島からハンガリー・ダルマチア地方にかけて自生する宿根草です。
やはり自生地からアカンツス・ハンガリクス(Acanthus hungaricus)とも呼ばれています。

この写真のバルカニクスは種子を蒔いてから5年目で、初めてこのような花茎を立てたせいか、背が低くて30cmほどです。
アカンツス属では小型とは言え、そんなはずはなく、背丈は80cmほどに伸びるはずです。
もっと花茎を伸ばして花をつけると思っていたのですが、4輪咲かせてから、休憩してしまい、それ以上上の蕾を開いてくれません。
慌てて写真を撮りましたが、花びらは枯れていました。
2枚目以降は、後日花びらを除いて写真を撮りました。タネが稔っています。

アカンツス属の葉は根出葉だけのものが多いですが、バルカニクスには花茎の途中に葉がつきます。
葉はアカンツス・モリスより小さく、楕円形で、中心の葉脈近くまで深裂する欠刻状の葉です。
モリスより明るいグリーンで、ツヤのない葉です。また硬いトゲもありません。

花は上唇が退化した唇形花で、白い花弁は上唇弁で、下唇弁は退化してありません。
下唇弁でを覆っている紫色がかったカバーは萼です。

萼を持ち上げると、葯が見えます。葯に隠れて未成熟の雌しべがあります

水はけのいい土地に育つといわれていますが、どのような土壌にも適応できるようです。
高温地では夏は半日陰になる方がいいようです。

あまりに不適切な環境であれば、休眠に入り、夏でも地上部が枯れてしまうことがありますが、根はしっかり生きています。
また鉢から出た根が切れてしまっても、切れた方の先から芽吹いてきます。

属名のアカンサスは「トゲ」という意味のギリシャ語 acanthe に由来します。花の下には花を支えている鋭い棘状になった苞葉があり、その特徴を指しています。
種小名バルカニクスは「バルカンの」という意味で、自生地を指しています。

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