« 2016年9月19日 | トップページ | 2016年10月19日 »

2016年9月27日 (火)

ガカイモの花 <br>Metaplexis japonica

六甲山をハイキング中にガガイモ(蘿藦、鏡芋、芄蘭:Metaplexis japonica:ガガイモ科ガガイモ属)を見つけました。


Metaplexisjaponica1


Metaplexisjaponica6

合着した蕊柱とそれを取り巻いている副花冠が見えます。


Metaplexisjaponica5


Metaplexisjaponica3


Metaplexisjaponica4


ガカイモは長さ8mにもなるつる性多年草で、日本では北海道から九州まで、それ以外では東アジア一帯に分布しています。薮や林の縁、小川の岸などのやや湿った明るい場所に生えています。

ガカイモは、芋という名からわかるように、長い地下茎を伸ばして増えますが、芋のように丸くはならないようです。
ガガイモ科の多くがそうであるように、茎を切ると白い乳液が出ます。

対生する葉には3〜6cmの葉柄があります。
葉は先の尖り、全縁で、長さ5~10cmの長卵状心形をしており、表は濃い緑で、裏は白緑色を帯びています。

夏に葉腋から6〜10cmの花柄をだし、先に10〜20輪がかたまって散形花序に白色から淡紫色の花を開きます。
花冠は直径1cmほどで5裂し、内側には長い毛が密生しています。
花弁の裂片の先は反り返り、ややねじれています。

花の中心部には雌蕊と雄蕊とが合着した蕊柱(ずいちゅう)があり、その先は花冠から飛び出します。
多くのガガイモ科植物がそうであるように副花冠を持ち、蕊柱の基部を輪のよう取り巻いています。

果実は花に比べて長い袋果で、長さ8~10cm、幅2cmほどの広披針形をし、表面にイボがあります。
種子は扁平で翼があり、先端に1.5cmほどの絹糸のような冠毛があります。風に乗って遠くに飛んでいく仕掛けです。
毛は針刺しの中や印肉に練り込んで用いられます。

根や茎、果実は乾燥させて薬として用いられます。果実を乾燥した生薬は羅摩子(らまし)と呼ばれています。
外傷や寄生虫による栄養不良などに用いられるようです。

ガガイモの名前の由来は、かがむような低い場所に太い茎があるということでカガミ(かがむ)という動作を意味してという説や、果実が熟すと、イモのような色や形からガガイモという名がついたなど諸説あるようです。

英名はrough potato(でこぼこのいも)です。

最初に発見したのはスエーデンの植物学者ツンベルク(Carl Peter Thunberg:1743-1828)で、彼は出島商館付医師として1775年1年に限って来日し、彼が著した「日本植物誌(Flora Japonica)」(1784)には、800種あまりの植物が記載されています。

異学名はMetaplexis chinensis, Metaplexis. stauntonii, Urostelma chinensisです。

属名のメタプレキスは、メタ(meta)「共に」とプレコ(pleco)「編む」というラテン語の造語です。どのような特徴を指しているかのは不明です。
種小名のヤポニカは日本原産のという意味です。

| | コメント (0)

« 2016年9月19日 | トップページ | 2016年10月19日 »