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2017年1月28日 (土)

コウムの白花種 
Cyclamen coum subsp. coum f. pallidum

シクラメン・コウム・パリデュム(パリダム)(Cyclamen coum subsp. coum f. pallidum:サクラソウ科シクラメン属)が咲いています。



Ccoumpallidum1


Ccoumpallidum3


Ccoumpallidum2


Ccoumpallidum4


シクラメン・コウムは「東の豚の饅頭(eastern sowbread)」と呼ばれるシクラメンの仲間で、コウムという種小名も最初(1719年)に発見された地名を示していて、アルメニアからトルコ南西部にかけてのシリシア地方東部の旧地名、コア(Koa あるいは Coa、Chios) 島に由来しています。

シクラメン・コウムは2つ地方に分布しており、一つはブルガリアからコーカシアやクリミアを経て北トルコに至る黒海沿岸に分布しています。またもう一つはレバノンから北イスラエルに至る地中海東沿岸に分布しています。
平地から海抜2150mほどの山地の森や林の、日陰か半日陰のところに自生しています。
広く分布していたこともあって、昔はCyclamen hyemale や Cyclamen orbiculatum と呼ばれていました。

コームは、以前は葉の形の違いによって3種の亜種、亜種コウム(Cyclamen coum subsp. coum) 、 亜種エレガンス(Cyclamen coum subsp. elegans )、亜種コウカシクム(Cyclamen coum subsp. caucasicum)に分類されていました。
しかし今日では亜種エレガンスは独立し、シクラメン・エレガンス(Cyclamen elegans)に分類され、コームは2種の亜種があるとされています。

2種のコームの内、亜種コウムの品種は、右のコラムに掲げたC. Grey-Wilsonの書籍(1997)では、3種の品種に分けられています。
一つは品種コウム(Cyclamen coum subsp. coum f. coum)
ピンクやマゼンタの花色で紫のブロッチが入ります。
品種パリデュム(Cyclamen coum subsp. coum f. pallidum)
白か薄いピンクの花で紫のブロッチが入ります。
品種アルビッシムム(Cyclamen coum subsp. coum f.albissimum)
全くブロッチの入らない白花種。トルコ南東部に自生していますが、イスラエルのゴラン高原で発見されたものには「ゴラン・ハイツ 'Golan Heights' 」と名付けられています。

上に記しましたように、花は白から薄いピンク色をしており、花弁が反転したところに濃い紫色のブロッチをつける個体を、品種パリデュムととらえています。

1988年のGrey-Wilsonの書籍にはパリデュムやアルビッシムム(Cyclamen coum subsp. coum f.albissimum)の品種に関して一切書かれていませんので、以前は品種レベルの分類はされておらず、最近に分類されたようです。

品種名パリデュムは、ラテン語で「青ざめた、青白い」という意味があり花色を指しているのかと思いますが、青ざめたという意味以外に「灰色がかったグリーンの」という意味があり、緑一色の葉の色を指しているのかもしれません。

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