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2017年3月29日 (水)

蛇頭アイリス 
Iris tuberosa

イリス・ツベロサ(Iris tuberosa:アヤメ科アヤメ属)が咲きました。


Iristuberosa1


Iristuberosa3


Iristuberosa2


Iristuberosa4


イリス・ツベロサは花の構造などがアヤメに近かったので、1753年にリンネがアヤメ属に分類し、この名がつけられました。

しかし旗弁(蝶形花冠の後ろに立つ花弁)がなく、子房が3室に分かれてなく1室だけで、 地下茎(根茎)を持たないなどアヤメ属と異なる特徴があったので、1890年にカール・リヒテル(Karl Richter:1855–1891)がヘルモダクティリス属を新たに立てて、アヤメ属からヘルモダクティリス属(Hermodactylus tuberosus)に移しました。

長い間ヘルモダクティリス属の唯一の植物でしたが、キュー植物園のアヤメを研究しているジャッドレル研究所(Jodrell Lab)が、最近アヤメ属に戻し、再びかっての名前に戻りました。
なおヘルモダクティリスという属名はヘルメス(Hermes)とギリシャ語の指を意味するdaktylosの造語で、塊茎の形に由来します。

イリス・ツベロサはフランス南東部や北アフリカに分布していますので、ヨーロッパでは古くから知られたアヤメです。

2.5cmほどの指の形をした塊茎(ジャガイモのような貯蔵根)から葉が2〜3枚出て、葉は20〜60cmの長さになります。

15〜30cmほどの茎の先に、幅5cmほどの花をつけます。
楕円形の外花被はベルベットのような黒色をしていて、反り返ります。
また内花披は倒披針形をし、茶緑色から暗黄緑色をしています。
花にはかすかに香りがします。

アヤメ属にしては花が受け咲きに咲かず、横向き傾向に咲きます。
そのため蛇が、鎌首を上げて獲物を狙っているように見えます。

暖地を好み、寒冷地では開花をせず、春先に雨に遭って開花すると云われています。
乾いたアルカリ性の肥料気のない、砂状土壌を好みます。

和名は黒花アイリスです。
一般名はスネークヘッド(snake's-head)、スネークヘッド・アイリス(snake's-head iris)、ウインド・アイリス( widow iris)、ブラック・アイリス(black iris)です。
種小名のツベロサは「塊茎のある」という意味で、根の特徴を指しています。

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