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2017年4月 8日 (土)

アフリカのムスカリ 
Muscari grandifolium

ムスカリ・グランディフォリウム(Muscari grandifolium:ユリ科ムスカリ属)が咲きました。


Mgrandifolium1


Mgrandifolium2


Mgrandifolium4


Mgrandifolium5


ムスカリ・グランディフォリウムはアフリカ北西部のアトラス山脈からその北側のリフ山脈に連なる比較的海抜の高いところに自生しています。

3〜5月頃に、最終的には20cmほどの花茎を立てます。
一般的なムスカリの形態を見せるボツリアンツス亜属に分類されています。

ムスカリ・ネグレクツム(Muscari neglectum)に近縁と言われています。ムスカリ・ネグレクツムが北アフリカを含む地中海沿岸を中心に広く分布していたので昔はこの2種は混同されていたようです。

ムスカリ・ネグレクツムは古くから知られていて、1753年にリンネによって総状花序をつけたという意味のムスカリ・ラケモスム(Musucari racemosum)と命名されました(ムスカリ・ラケモスムという名は今は別の種類に使われています)。
しかしムスカリ・グランディフォリウムはムスカリ・ネグレクツムと100年以上にわたって混同されており、別種と同定されたのは1870年のことです。

ただラテン語の「大きな葉の」という種小名が示すようにムスカリ・ネグレクタムとは葉が違っています。
灰青色の断面がU字型の長披針形の葉は3〜5枚出て、地面近くで反り返ります。
ムスカリ・ネグレクツムの葉はC字型の線形で、たわんで伸びています。

ボツリアンツス亜属の特徴のように2色咲きで、不稔花は薄い赤紫色から青色で小さく、開口部は開きません。

稔性花は大きい青黒色で、開口部には白い縁取りがあります。
一般的にボツリアンツス亜属の稔性花は開口部がいったんすぼんで6裂片が開きますが、グランディフォリウムは開口部はすぼんでいません。
香りのある花です。

異学名はMuscari populeumで、「ポプラに似た」という意味ですが、どのような特徴を指して、この異学名がつけられたのかは分かりません。

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