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2017年4月17日 (月)

バビアナ・ピグマエアの名前の由来 
Babiana pygmaea

バビアナ・ピグマエア(Babiana pygmaea:アヤメ科バビアナ属)が咲きました。


Babianapigmaea8


Babianapigmaea11


Babianapigmaea9


Babianapigmaea10


種小名のピグマエアとは「矮小の、背が低い」という意味です。
バビアナ・ピグマエアはバビアナ属では背丈が一番低いのですが、より小型を指すのにはナナ(「小型の」)とつけられるのが一般的です。
しかしバビアナ属に限っては、バビアナ・ナナ(Babiana nana)よりこの種類にピグマエアとつけられています。

というのは、オランダ人の植物学者ブルマン(Johannes Burman;1707 - 1780)さんが1768年に公表した時にはイクシア属と思われていたので、イクシア・ピグマエア(Ixia pigmaea)と名付けたのです。

後に英国の植物学者のベーカー(J. G. Baker;1834 – 1920)さんがイクシア属からバビアナ属に再分類して命名する段階になった時には、すでにバビアナ・ピグマエアよりやや大きいバビアナ・ナナ(Babiana nana )が存在していました。
そのため矮性にもかかわらずバビアナ・ピグマエアという名称にせざるを得なかったのです。
一度定められた種小名は変えられないという命名法の規則のために、ピグマエアのまま使われています。

さてバビアナ・ピグマエアは西ケープ州の南西部、ホープフィールド(Hopefield)からダーリング( Darling)にかけての礫を多く含む粘土地に自生しています。

背丈は10〜12cmで、背丈の割には地中深くに卵形の球茎を持っています。
花は球根から直接花柄を出して、先に花をつけます。
そのため先に出ている葉の付け根あたりに、数輪がひしめきながら咲くことになってしまいます。
横から見ると、アヤメ科なので萼のように見える苞葉があります。

放射対称の漏斗型の花は径8cmほどの大きさで、花披片は卵型をしています。
咲き始めは鮮やかな黄色ですが、咲き進むにつれ白っぽくなっていきます。中心部は濃い紫から茶褐色をしていて、コントラストが鮮やかです。

他のバビアナ属と同様、アヤメ科なので剣状の単面葉(裏も表も裏面)で、濃い緑色の葉は披針形をしています。
この単面葉には縦に走るひだがあり、それに沿って両面に微毛が生えています。
球根から4〜5枚の葉を直立させます。
早くから葉が出てくるので、毎年そうですが、春先の寒さに当たって葉先が茶色くなっています。

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