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2018年5月23日 (水)

高山のタツナミソウ 
Scutellaria alpina

スクテラリア・アルピナ(Scutellaria alpina:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。


Salpina9


Salpina10


Salpina11


Salpina12


Salpina13


5年前に咲いたスクテラリア・アルピナはPlant World Seeds 経由の種子からで、優しいクリーム色をしていました。

典型的な紫色と白の花を見るために、一昨年もう一度タネを播いてみました。
昨年は花が咲かず、今年大きな苞葉が現れ、咲きました。

スクテラリア・アルピナはヨーロッパアルプスからシベリアにかけて、石灰岩地の海抜1,400–2,500mの高山地帯に自生しています。

基部は木質化する亜低木植物で、小さな根茎のような根を持っています。
亜低木というのは、宿根草のように地面から芽がでるの出はなく、冬は枯れ木状態で地上部が残り、春になると枯れ木から葉が芽吹きます。

匍匐性があり、茎は上に伸びずに、枝分かれして横に広がります。花の無い時の草丈は10cmほどです。
現地で6月から8月ごろになると茎の先に花序がつき、20cmほどの高さまで立ち上がります。

葉は長さ2〜3cmの卵形で、葉縁には丸い鋸歯があります。明るい灰青色で、互生してつきます。

始めに葉が積み上がったタマネギ状の塊ができます。
それは苞葉で、マツポックリが開くように、下方の苞葉から開き蕾が出てきます。

花は長さ2cmを越えます。ふっくらとした姿のせいか、大きく見えます。
上唇弁が美しい青紫色、下唇弁が白色の二色咲きです。

園芸種には「アルコバレーノ」(Scutellaria alpina 'Arcobaleno')があります。
またスピナ(Scutellaria alpina ssp supina)という亜種が知られています。

広い範囲にわたって分布しているので異学名が多く、
Scutellaria albida、Scutellaria compressa、Scutellaria lupulina、Scutellaria variegata、Scutellaria viscida
は同じものです。

種小名のアルピナは、「ヨーロッパアルプス産の」、その他の「高山に育つ」という意味です。
この名はリンネが1753年に命名していますので、多分「ヨーロッパアルプス産の」という意味でつけられたのだと思います。

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タツナミソウ (Scutellaria) (69)」カテゴリの記事

コメント

突然のコメント失礼します。
うちの花壇に数年前に八ヶ岳のガーデニングのお店から名前の分からない青い花をもらい、植えたところ毎年根を伸ばして花壇を覆っています。
名前が分からなくてツイッターでフォロワーさんに訊ねたところ、タツナミソウの亜種では?というコメントをいただき、検索してこちらにたどりつきました。花も葉も良く似ていてもしよろしければ写真をみていただきたいのですが、なにかご負担にならない方法がございませんでしょうか。突然で、恐縮なのですが大変お詳しい方とお見受けし、ぜひご覧いただければと思います。

投稿: むぎ | 2018年7月 4日 (水) 21時41分

こんにちは

むぎさんが育てられているのはタツナミソウの仲間なんですね。
私も興味がありますのでブログをされているのであればURLを、
eメールのほうが簡単であればptech〇nifty.com(○を@に変えて)送っていただけますか。

解らないかもしれませんが、宜しくお願いします。

投稿: ptech | 2018年7月 5日 (木) 10時52分

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