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2018年10月17日 (水)

トゥルヌフォールさんのタツナミソウ 
Scutellaria tournefortii

このタツナミソウ、スクテラリア・トゥルヌフォーリィ(Scutellaria tournefortii:シソ科タツナミソウ属)も以前に咲いたのですが、台風でひっくり返って枯れてたようになってしまいました。
しかし最近になって再び咲き出しました。


Stournefortii1


Stournefortii4


Stournefortii2


Stournefortii3


スクテラリア・トゥルヌフォーリィはトルコ南東部からイラン北部にかけての乾燥した山地に広く分布する多年草です。

茎は地面に近い方は紫がかっていますが、上部は葉同様、明るい緑で、無毛です。
基部で枝分かれをしたり、ランナーを出したりせず、まっすぐ立ち上がって、上部で展開するようです。
葉は卵形から丈の短い披針形で、大きな鋸歯があります。
葉裏も無毛だからでしょうか、ツヤがあるような明るい黄緑をしています。

6月〜8月にかけて花茎を立て、小さい苞葉から対になって蕾が生じ、次々と上へ上へと花を咲かせていきます。
草丈はせいぜい25cmほどですが、花茎が伸びていき50cmほどになります。

花は上唇弁の上部に薄い青紫のかかる白い花で、下唇弁にも薄青紫の吹き墨模様がついています。
日本人が好みそうな淡い上品な色の花です。
全草毛がないように見えるのですが、上唇弁には軟毛が生えています。

先のスクテラリア・ディフューザ同様、1832年にジョージ・ベンサム(George Bentham:1800 –1884) さんによって公表されています。
ヨーロッパでは古くから知られている割には情報の少ないタツナミソウです。

種小名のトゥルヌフォーリィは、1683年からパリ植物園で植物学の教授を務めたジョゼフ・ピトン・ドゥ・トゥルヌフォール(Joseph Pitton de Tournefort:1656–1708)さんに因みます。
トゥルヌフォールさんは「基礎植物学」(Eléments de botanique, ou Méthode pour reconnaître les Plantes)を1694年に出版し、7000種の植物を約700の属に分類し、種の上に属、目、綱をたてました。
リンネさんの植物分類は雄しべのあり方で綱の分類を行いましたが、トゥルヌフォールさんは今日のような花の形から綱を分類する現代の分類学の基礎を作りました。

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