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2019年6月29日 (土)

ショーさんのアルブカ Albuca shawii

アルブカ・ショーウィ(Albuca shawii:ユリ科(キジカクシ科)が咲きました。

Albucashowii1

Albucashowii2

Albucashowii3

Albucashowii4

Albucashowii5

Albucashowii6

 

アルブカ属は60から100種が南アフリカとアラビア半島に分布しています。
以前は形態分類でオルニトガルム属(Ornithogalum)とされていた分類は、ゲノム解析が進むにつれ、二つの属に分離することが一般的になってきました。

南アフリカの植物学者のマンニング(John Charles Manning 1962ー )さん達が2009年に以下のように分類したとパシフィック・バルブ・ソサエティ(Pacific Bulb Society)のサイトで説明されています。
 アルブカ (Albuca )群
 ディプカディ(Dipcadi )・プセウドガルトニア( Pseudogaltonia )群 
 ガルトニア(Galtonia )・ネオパテルソニア( Neopatersonia)  を含むオルニトガルム群

アルブカ群は花披の外側に真ん中に目立つ緑か茶色の縦に走る筋があり、中心線に沿って3-5本の葉脈が集まっています。
オルニトガルム群はあったとしても葉脈のない細いかぼんやりした暗い筋が花被片にあります。
この分類基準に従うと、これまでオルニトガルム群に含まれると考えられていた種類がアルブカ群に属していることになります。

さてアルブカ・ショーウィは南アフリカ共和国のケープ州、レソト州、クワズル・ナタール州、自由州などの海抜150~2400mの崖や岩場に生育する球根植物です。

葉は長さ15〜25cmの断面が円形の線状で、花茎同様短い腺毛が生えています。一番下の写真のように腺毛は規則正しく並んでいます。

6月頃に高さ約30cmまでの花茎を立てます。
花は総状花序につき、長さ15mmほどの大きく開く外花被3枚と閉じたままの内花被3枚からなり、6枚の花被は黄色で、緑色の縞が入っています。
内花被の先はしっかりと閉じていて、中を覗くことはできません。虫はこじ開けて蜜を吸うんでしょうね。
花は蕾の時には上向きに付いていますが、花柄が伸びるにつれ下向きになります。

冬には地上部は枯れてしまうので自生地では9月から2月に開花します。
花にはチョコレートのような香りがします。

2015年1月にNARGSの種子交換で手に入れたタネから生まれた株で、花が咲くまで4年かかっています。
細い葉で3cmほどの大きさに球根を太らせるわけですから当然でしょうね。

属名のアルブカは「白い」を意味するラテン語albusに由来し、白い花をつけるものが多いからとか、最初に発見された種類が白い花をつけていたからとか言われています。
種小名は採取者に由来していますが、1874年に命名したベイカー(John Gilbert Baker)さんはその由来を「ショー博士(Dr. Shaw)」としてしか記していません。この方はキュー植物園の園長などを務めたスコットランドの植物学者ジョン・ショー(John Shaw:1812-1890)さんと推測されています。
ベーカーさんはアルブカ・ショーウィの長くて薄い花柱と6本あるうちの外花被につく不稔性の雄しべに注目し、Albuca属のleptostyla(細い花柱)という新しい分類を立てようと考えていたようです。

 

 

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