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2019年7月 1日 (月)

背の低いルイラソウ   Ruellia humilis

リュエリア・フミリス(Ruellia humilis:キツネノマゴ科ルイラソウ属)が咲いています。

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果実の様子。花が葉脇にならん咲いていたことがわかります。

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リュエリア属は世界に250種が分布し、1年草、多年草で、多年草の種類は低木状になるものがあります。
葉は対生し、多くは全縁で、毛が生えています。花は漏斗形で、ほぼ等しく5裂します。

リュエリア・フミリスは米国北東部/北部中央部から南東部/南部中央部に広く分布する耐寒性の多年草で、石灰岩にのった薄い土壌の空き地や石灰岩土壌の森の中などに自生しています。

長さ4~6cmの全縁、楕円形~披針形で、両面に柔らかい白い毛が生えて、茎に対生してつきます。この白い毛は、強い太陽光を反射し、乾燥から身を守る目的があるといわれています。
普通は明るい緑色ですが、暑くなるにつれ下部の葉や葉縁が紫っぽい緑色になることもあります。
葉と同じ形の苞葉が2枚ついており、花後そこから枝を出します。
茎は枝を伸ばしながら30〜60cmに伸びます。茎には毛が生えています。


6月頃、対生する葉のどちらかの葉腋から漏斗状の5裂する花を一輪つけます。
花の大きさは4〜6cmで、筒部は細長く、白色をしています。花色はラベンダーから薄い紫まであります。花弁の下になる部分に紫の筋がうっすら入ります。
開く前日朝に白い蕾があらわれ、夕方にラベンダー色に色づきます。そして次の朝に開いています。
花は一日花かと思うほど、咲いたらすぐに雌しべを残して花弁が落ちてしまいます。
萼は苞葉に包まれていますが、筒部に筋が入っているかと思うほど細長く5深裂しているので目立ちます。

ペチュニアの花に似ているので「野生のペチュニア」と呼ばれていますが、ナス科のペチュニアとは全く違う種類です。
しかしペチュニア同様、夏の暑さに強く、しおれることはありません。温度があればいつでも咲いています。

異学名は Ruellia ciliosa var. longiflora で、分布が重なるリュエリア・キリオサの変種と考えられた時期があったようです。 キリオサとは「縁毛のある」という意味のラテン語で、リュエリア・フミリスは現地ではFringe-leaf wild petunia(縁毛葉の野生ペチュニア)と呼ばれているように似た特徴があります。
現地名はFringe-leaf wild petunia の他に Hairy ruellia, Low wild Petunia, Low ruelliaと呼ばれています。

属名のリュエリアはフランソワ一世(Francis I)の侍医のリュエル(Jean de la Ruelle:1474-1537)さんに因みます。
リュエルさんは薬草医で、古代ギリシアの医者、薬理学者、植物学者であり、薬理学と薬草学の父と言われるディオスコリデス(Pedanius Dioscorides:AD40年頃 - 90年)の本草書「薬物誌」を翻訳した方です。

和名ルイラソウは学名のリュエリア(ルエリア)がルイラに転じたものといわれています。どうしたらこのように訛るのかと不思議に思っていましたが、野生化してる九州以南ではこのような音回しになるのでしょうかね。

種小名フミリスは「(背の)低い」という意味で、リュエリア属の中では低いほうなのでしょう。

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