« 白いジュズサンゴ Rivina humilis | トップページ | ゼフィランテス・ミニマの種子  Fruit of Zephyranthes minima »

2019年10月 9日 (水)

センボンギク Aster microcephalus

センボンギク(千本菊 :Aster microcephalus:キク科ヨメナ属)が咲いています。

Astermicrocephalus6

Astermicrocephalus7

Astermicrocephalus2

Astermicrocephalus3

Astermicrocephalus5

Astermicrocephalus8_20191009110001

 

センボンギク(Aster microcephalus var. microcephalus)はノコンギク(Aster microcephalus var. ovatus)の基本種とされていましたが、センボンギクにかかわる変種・亜種はすべてアスタ・オバツス(Aster ovatus)という学名に変更になりました。しかしセンボンギクは学名命名規則から、最初につけられた種小名 microcephalus がそのまま残され アスタ・マクロケファルス(Aster microcephalus)となっています。したがってセンボンギクはノコンギクは亜種・変種レベルの同じグループでありながら、学名上異なる種類となっています。

中国から朝鮮に分布し、 我が国では本州から九州にかけての低山の河原や渓流 のそばに自生しています。
従来ホソバコンギクと呼ばれてきたものはセンボンギクで、タニガワコンギクとセンボンギクは同じとされています。

互生してつく葉はヨメナ類の中では明らかに細く、先のとがった長楕円形、あるいは線状披針形で、基部の葉は全縁、上部の葉は粗く鋸歯が出ます。また表面に粗く毛が生えています。
背丈は10〜40cm、あまり立ち上がらず、這って広がります。私のポットの中ではせいぜい10cmの草丈です。

9~11月に茎頂部が数本に枝分かれし、その先に花をつけます。
花は径2cmほどで、細長い舌状花と黄色い筒状花をつけます。舌状花の色は白から淡紫色までありますが、開き初めの頃はピンク色を呈します。
総苞は半球形で、総苞片は3列並んでいます。
種子は痩果で、薄茶色の綿毛が出ますが、綿毛は2〜3mmの長さしかなく、風で飛んでいくことはできません。

山野草愛好者の方からいただいたのですが、簡単に挿し芽ができて増えていきます。枝の先の方を摘んで、根元に指しておくだけでOKです。

種小名のミクロケファルスは古代ギリシャ語起源で、「小さい頭の」という意味です。

ところでこの植物の命名には2人のフランス人がかかわっています。フランスの植物学者アドリアン・フランシェ(Adrien René Franchet:1834-1900)さんは1881年からフランス国立自然史博物館の標本館などで働き、フランス宣教師が東アジアで集めた標本をもとに研究し中国や日本などの植物の専門家となりました。
もう一人のフランス人は、医師・植物学者ポール・サヴァティエ(Paul Amédée Ludovic Savatier:1830–1891)さんで、横須賀製鉄所の医師として2度にわたり(1868-1871、1873-1876)日本に滞在し、1800種の植物を採集し、標本をヨーロッパに送りました。その標本を元にフランシェさんと共著で1875年から1879年にかけて、ラテン語の書物「日本植物目録」をパリで出版しました。 日本原産の植物の学名の命名者がフランシェ/サヴァティエ(Franch. et Sav.)になっているものが多くあります。またフラサバソウ(Veronica hederifolia)の和名は、2人を記念して、名の一部をつなげてつけられたものです。

|

« 白いジュズサンゴ Rivina humilis | トップページ | ゼフィランテス・ミニマの種子  Fruit of Zephyranthes minima »

その他の花 (Flora et cetera) (415)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 白いジュズサンゴ Rivina humilis | トップページ | ゼフィランテス・ミニマの種子  Fruit of Zephyranthes minima »