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2019年10月29日 (火)

ペンテリコン山のヘデリフォリウム  Cyclamen hederifolium ssp. Crassifolium

シクラメン・ヘデリフォリウム・クラッシフォリウム(Cyclamen hederifolium ssp. Crassifolium:サクラソウ科シクラメン属)が咲いています。

Ccrassifolium1

Ccrassifolium3

Ccrassifolium2

Ccrassifolium6

Ccrassifolium5

Ccrassifolium4  

シクラメン・ヘデリフォリウム・クラッシフォリウムは2009年にシクラメン・ヘデリフォリウムから分割された亜種でギリシャのペレポネス半島に自生しています。
形態だけではなく染色体数の両方でシクラメン・ヘデリフォリウムと異なることがわかり正式に記載されました。基本種同様、開花期は秋咲きで、ピンクの花以外に、白花も知られています。
開花期に出現する葉は、典型的なツタの葉形から、幅の広いハート形や狭い槍先形までありますが、亜種として評価されたのは肉厚で、表面にツヤがあるという特徴からです。
クラッシフォリウムのクラッス(Crass)というラテン語は「厚い、濃厚、太った」という意味、フォリウムは「葉の」という意味で、種小名は厚い葉を持つこの特徴を指しています。
この株のように時に葉縁に鋸歯を持つこともあります。葉に関しては多彩な特徴を表します。

この株の花は初花なので、寸詰まりで優美さに欠けますが、普通はシクラメン・ヘデリフォリウムと変わらない花を咲かせます。

1907年にギリシャのアテネ中心部から20kmほど北東のエーゲ海沿岸、アテネ神殿の大理石を切り出していたペンテリコン山(標高1109m)に自生していたシクラメンに、ドイツの植物学者ヒルデブラント(Friedrich Hermann Gustav Hildebrand:1835-1915 )さんがシクラメン・クラッシフォリウム(Cyclamen crassifolium)と命名しました。
なおヒルデブラントさんに関わるシクラメンにはシクラメン・ヒルデブランティー(Cyclamen x hildebrandii)が知られています。
また2009年に再評価されたときにはペンテリコン山の海抜499mの地点の標本が基準になっています。

属名ヘデリフォリウムはラテン語でヘデリが「ツタ」を意味し、それにフォリウムは「葉の」という意味で、「ツタ葉の」という意味になります。

 

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