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2019年11月 1日 (金)

ケン・アスレットさんのオキザリス  Oxalis melanosticta

オキザリス・メラノスティクタ(Oxalis melanosticta:カタバミ科カタバミ属)が咲いています。

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オキザリス・メラノスティクタはオキザリス・プルプレア「ケン・アスレット 」(Oxalis purpurea 'Ken Aslet' )という名で園芸的に流通しています。園芸種でも何でもないようで、南アフリカケープ地方北西部のボッケベルデ崖(Bokkeveld Escarpment )から西カルー(Karoo)とモンタギュー(Montagu)に至るの乾燥した丘の斜面に自生する球根性の多年草です。

細かい白い毛が全草に生えています。葉は3小葉で、小葉の葉縁は下に巻き込み気味で、先は丸みを帯びています。
葉の上面は毛が密にはえて白っぽ見えます。下面は上面ほどではないけれど短い白い毛が生えています。

一番下の写真のように、葉裏から透かしてよく見てみると黒い小さな斑がうっすらと散らばっているのがわかります。オトギリソウ(弟切草:Hypericum erectum )ほどではないのですが、メラノスティクタという種小名がつけられたのだと思われます。メラノ(melan)は「黒い」、オスティクタ(osticta)は「点々の」という意味のギリシャ語で、「黒い点々がある」という特徴を指しています。

秋に葉を出し、花を咲かせ、春まで葉を茂らせ、暑くなる頃に地上部が枯れてしまいます。
葉が十分茂ったところで、球根から花柄を葉より上に伸ばし、ポツポツと咲きます。
径2cmほどの明るい黄色の花を咲かせます。

この植物はドイツ・ハンブルグの薬学者で植物学者のソンデル(Otto Wilhelm Sonder:1812-1881)さんによって1860年に公表されています。ソンデルさんはブラジルや喜望峰、熱帯オーストラリアの植物収集に従事しました。

園芸種の名のようにつけられている「ケン・アスレット」については、球根植物の栽培で著名なブライアン・マシュー(Brian Frederick Mathew :1936–?)がRHS園芸学校で教えていた頃、RHS園芸学校の庭園の手入れをしていたという逸話があることで知られるケン・アスレット(Ken Aslet )さんです。ケン・アスレットさんに関しては生没年を含め、これ以上のことはわかりません。英国では高山植物愛好家の間でレジェンドのようです。
ノウゼンハレン (Tropaeolum tuberosum 'Ken Aslet' )やムスカリ(Muscari 'Ken Aslet' )、クラッスラ(Crassula sarcocaulis 'Ken Aslet')にその名が残っています。

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