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2020年7月27日 (月)

今頃咲いたルイコフイチゲ  Pulsatilla tatewakii

春に咲かなかったルイコフイチゲ(類古府一華:Pulsatilla tatewakii:キンポウゲ科オキナグサ属)がこんな時期に咲き出しました。

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ルイコフイチゲはサハリン島(樺太島)の北部の山の草原や森の縁に自生しています。
和名になっている類古府(ルイコフ)は日露戦争以降日本の統治下(1905~1945年 )になった樺太の北側、ロシア領サハリンのルイコフスコエで、現在はキーロフスコエと呼ばれている場所を指します。

草丈は15〜25cmの直根性で、葉は2〜3本の根生葉のみ、花を含め全草に白い長い毛が生えてます。
厚みのある濃い緑の葉には柄があり、菱形の3小葉のそれぞれが3深裂し、羽状に裂開します。

長い花茎を立て、その先に花を一輪つけます。花茎が伸びるにつれ蕾は俯き、開くにつれて横向きに変わります。
淡紫色から赤紫色の花はカップ状で、長さは3.5〜5cmあります。
この株は3月中旬にも蕾が立ったのですが、開かず蕾のままで枯れてしまいました。普通は花の時期は早春から春のようです。
今年は梅雨の晴れ間が少なく、それで春と勘違いしたのでしょうか。

ロシアのオホーツク沿岸にはプルサチラ・アヤネンシス(Pulsatilla ajanensis:種小名はシベリヤの一地方名と推測されます)が分布していますが、その地方種(Pulsatilla ajanensis subsp. tatewakii)とする説があります。
プルサチラ・アヤネンシスはルイコフイチゲより小さく、草丈は5〜20cmで、、青または薄い紫の花も長さ3〜3.5cmの小型種です。

東北帝国大学農科大学(現北海道大学)の工藤祐舜(くどう ゆうしゅん:1887-1932)さんの指導で、後に北海道大学教授になった舘脇操(たてわきみさお:1899-1976)さんが採集し、1922年に公表されています。種小名タテワキイは舘脇操さんに因みます。
ただ工藤さんは、和名に一華(イチリンソウ)とあるように、オキナグサの仲間かアネモネの仲間か、悩んだようで、発表の翌年アネモネとしてAnemone tatewakiiという名を発表しています。

 

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