2011年6月29日 (水)

黄色いベッド 
Sedum uniflorum

コゴメマンネングサ(小米万年草:Sedum uniflorum;ベンケイソウ科マンネングサ属)が咲いていました。
今年は咲くのが遅いようです。

関東地方以西の本州、四国九州、沖縄から台湾を含む東アジアにかけて自生しています。
この近所では道路脇のアスファルト、コンクリート上の至る所にびっしり咲いています。ほとんどがコンクリートの上の苔から出ているようで、水分の少ない環境が好きなのがよく分かります。

米粒状の葉っぱが柱状に立ち上がり、その葉の形がコゴメという名の由来になっています。
びっしり黄色い花を咲かせて、まるで黄色いベッドです。


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2010年11月 6日 (土)

ライム色の葉のサルビア 
Salvia x jamensis 'Moonlight'

ご近所にチェリーセージ「ムーンライト」(Salvia x jamensis 'Moonlight':シソ科サルビア属)が咲いていました。

チェリーセージとは普通は赤い花を咲かせるサルビアの一般名で、サルビア・ミクロフィラ(Salvia microphylla)やサルビア・グレッギー(Salvia greggii)を指しています。
この二つは産地が異なる(前者が米国テキサス州からメキシコ、後者がメキシコ北部)だけで、よく似ていて区別が困難です。

この2種のサルビアの自然種間交雑種がサルビア・ヤメンシス(Salvia x jamensis)で、親と共にチェリーセージと呼ばれます。
サルビア・ヤメンシスは花色が豊富で、白や淡いピンク、サーモンピンク、クリーム色などの花色があります。

この「ムーンライト」の花は、写真では白のように映っていますが、薄いクリーム色です。
小さめの長卵形の葉が明るいライム色をしています。ライム色の葉の中に濃いグリーンの斑が入ることもあります。
普通のサルビア・ヤメンシスの萼や茎は葉色と同じ色ですが、サルビア・グレッギィの血が濃いのか、「ムーンライト」は萼や茎が濃い茶紫で、葉といいコントラストを作ります。

花の色がもっと濃ければ最高のサルビアです。


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2010年8月26日 (木)

白いブーゲンビリア 
Bougainvillea cv.

ご近所に白いブーゲンビリア(Bougainvillea cv.:オシロイバナ科ブーゲンビリア属)が咲いていました。

ブーゲンビリア属は中央アメリカや南アメリカの熱帯雨林に分布し、約14種が知られています。その内の何種類かが複雑に交配されて園芸種が作られています。

花の付け根には1枚の大きな苞があり、その先に筒状の萼がついています。オシロイバナ科の常で花弁はありません。筒状の萼の先端が浅く5裂して開いていますので、花弁のように見えます。

赤、ピンク、橙、紫、白などの色を呈する苞は大きく、色が濃ければ花びらのようです。このように白い苞だと葉脈が見えますから、葉だと気がつきます。
花は3つかたまって咲きますので、苞も3枚かたまって開いています。まるで花びらが3枚あるようです。

ブーゲンビリアの名は18世紀のフランス人の博物学者で探検家、この木を発見したブーゲンヴィーユ(L.A. de Bougainville)に因みます。


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2010年8月19日 (木)

葉が目立たないハナチョウジ 
Russelia equisetiformis

ご近所にハナチョウジ(花丁字:ラッセリア・エクイセティフォルミス:Russelia equisetiformis:ゴマノハグサ科ラッセリア属)が咲いていました。

ラッセリア属は熱帯アメリカを中心に分布する常緑の低木で、いずれも先が5裂する筒状の花を咲かせます。
なお属名の読み方は18世紀の英国の博物学者ラッセル(A. Russel)に因みますので、ルッセリアではなくラッセリアとなります。

ハナチョウジはメキシコ原産の、1mほどの背丈の低木で、葉は小さく退化し、節の所に3〜5枚が輪生しています。
種小名のエクイセティフォルミスは「木賊(トクサ)の形をした」という意味で、茎の特徴を指しています。

橙紅色の長さ2.5〜3cmの花は周年咲いているようで、葉腋に1~3個の花がかたまってつきます。茎も花と一緒に下垂します。

沖縄では逸出して帰化植物化していますが、この辺でも屋外で越冬するようです。

赤い花で丁字とつくメキシコ原産の植物にはベニチョウジ(ケストルム・エレガンス:Cestrum elegans:ナス科キチョウジ属)があり、この花も年中咲いています。

同じゴマノハグサ科で花の形がよく似ている植物にフィゲリウス・アエカリス(Phygelius aequalis:ゴマノハグサ科フィゲリウス属)があります。
ハナチョウジと同じように筒状の花で、先が不均等に5裂しています。ハナチョウジは雄しべが飛び出しませんが、フィゲリウスは飛び出しています。


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2010年8月18日 (水)

見るからに涼しげなシラサギカヤツリ 
Rhynchospora colorata

ご近所にシラサギカヤツリ(白鷺蚊帳吊:リンコスポラ・コロラタ:Rhynchospora colorata:カヤツリグサ科ミカヅキグサ属)が咲いていました。

シラサギカヤツリは北米南東部、バージニア州からニューメキシコ州、カリブ諸島までの湿地に育つ水生植物です。
現地ではホワイト・スター スゲ(White Star Sedge)と呼ばれています。

茎の先に星のような形をした花を咲かせますが、花のように見える白く細長い部分は花弁ではなく、蕾を保護している苞葉(総苞)です。
花は下の写真のように、苞葉の中心にある目立たない棘状の部分で、萼と蕊だけの花が多数集まっています。

白い苞葉が涼しげですね。


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2010年8月17日 (火)

ポンポン咲きのテンニンギク 
Gaillardia pulchella

ご近所の玄関先にポンポン咲きのテンニンギク(天人菊:ガイヤールディア・プルケラ:Gaillardia pulchella:キク科ガイヤールディア属)が咲いていました。

テンニンギクはカナダ南部からメキシコ北部にかけて分布する耐寒性一年草です。

テンニンギクは、1804年5月にトマス・ジェファーソン大統領の命令によりロッキー山脈までの西方の土地を調査した米国陸軍植物探検隊の2人の隊長ルイス(Meriwether Lewis)とクラーク(William Clark)による探検旅行で発見されています。
この探検旅行の隊長の一人の名がレウィシア(正しくはルイシアと発音すべきでしょう)属、もう一人の名がクラーキア属に付けられています。
テンニンギクは、このように米国陸軍植物探検隊が発見した由緒正しいアメリカ原産の植物です。

背丈はせいぜい50cmまで、黄色に赤色の花を咲かせ、その大きさも5cmどまりです。
最近園芸店で目につくのがポンポン咲きのテンニンギクで、多くの色目の花を見かけるようになりました。
以下2種をご紹介します。

二色咲きの品種で、2003年にAAS(The All-America Selections)を受賞した「サンダンス・バイカラー('Sundance Bicolor')」です。ハルディン社の「サンドリーム・ダブルゴールド」と同じものだと思います。

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黄色一色のポンポン咲き。黄色一色はもともと無かったですから、上の品種よりこちらの方が珍しいのかも知れません。ハルディン社の「サンドリーム・ダブルイエロー 」をよく見かけます。

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2010年8月15日 (日)

紫色の夏のフジ 
Millettia reticulata

ご近所の生け垣に仕立てられたムラサキナツフジ(紫夏藤:ミレッティア・レティクラタ:Millettia reticulata:マメ科ナツフジ属)が咲いていました。

ナツフジ属は主として熱帯に約180種が知られていて、日本にもナツフジ(Millettia japonica)が自生しています。

ムラサキナツフジは中国の南部から台湾、沖縄にかけての亜熱帯地方に分布し、日本では「サッコウフジ(酢甲藤)」という名で庭木として植えられています。
盆栽では花の色によって白酢甲(しろさっこう)、紅酢甲などの名で呼ばれ、写真のものは紫酢甲でしょう。

旗弁の紫色は一色ではなく、濃い暗紫色から明るい赤紫色に変化し、美しいグラデーションになっています。
旗弁の付け根に黄色い模様が入ります。翼弁は竜骨弁と一緒に閉じたままです。
また萼は壺型で、赤い色がついています。

なお種小名のレティクラタ(reticulata)は「網状の」という意味です。


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2010年8月14日 (土)

ブランディ色のルドベキア 
Rudbeckia hirta 'Cherry Brandy'

公園にルドベキア「チェリーブランディ」(Rudbeckia hirta 'Cherry Brandy':キク科ルドベキア属)が咲いていました。

ルドベキアの仲間は約30種類が北米に分布していますが、ほとんどが黄色が基本の花を咲かせます。
そのルドベキアを、英国トンプソン・モーガン社が2002年に赤系の花の品種を作出し、それを改良したのが「チェリーブランディ」です。

「グロリオサデージー('Gloriosa Daisy')」という舌状花の中心部分が褐色で、周辺が黄色の品種が古くから知られていますが、こちらは朱と褐(ブランディ)色の組み合わせで、筒状花のつく中心部も同じような濃い色です。

暑さに強く、植えっぱなしで育つとはいえ、この暑さで大分痛んでいます。


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2010年8月12日 (木)

レースの花の木 
Melaleuca bracteosa

鉢植えのメラレウカ・ブラクテオサ(Melaleuca bracteosa:フトモモ科メラレウカ属)が咲いていました。

最初に見た時には、以前ご紹介したメラレウカ・リナリフォリア(Melaleuca linariifolia:フトモモ科メラレウカ属)やメラレウカ・スクアロサ(Melaleuca squarrosa)と同じものとは思いませんでした。
というのは花がブラシのような感じではなく、老眼の目には細裂した花弁の花のように見えたからです。

家に帰って写真を見ると、花弁だと思ったのは何本にも分かれた雄しべの花糸でした。花糸がレースのように花びらを織りなしていたのです。

メラレウカ属は5枚の花弁は開花直後に脱落し、5対の束から伸びる長い花糸の雄しべを持っています。
ブラシ状に咲く種類はそのことがわかりにくいですが、メラレウカ・ブラクテオサは花状の形をしていますので、よくわかります。

約140種あると言われるメラレウカ属は東南アジアの1種以外オーストラリアに分布しています。ほとんどがモミノキのような小さく、細長い葉をしています。メラレウカ・ブラクテオサはオーストラリア南西部に自生しています。


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2010年8月11日 (水)

垂れないエキナセア 
Echinacea purpurea 'Vintage Wine'

ご近所にエキナセア「ビンテージ ワイン」(Echinacea purpurea 'Vintage Wine':キク科エキナセア属)が咲いていました。

オランダの園芸家 ペツルス・オウドルフ(Petrus H. Oudolf)さんが2002年に作出した品種で、9〜10cmの大きさの赤紫の花です。
エキナセア属は和名をムラサキバレンギク、種小名をプルプレア(purpurea:赤紫の)というように、もともとこの色目の花です。
赤紫の花の「ビンテージ ワイン」はあまり特徴が無いように思えます。

しかし花色が普通の「ビンテージ ワイン」の一番の特徴は、花びらが下向きに反り返らないことです。
ほとんどのエキナセアは花びらが下に反り返ります。そのため暑さでみっともなく垂れ下がっているように見えます。それを見ていると、ますます暑くなってしまいます。
「ビンテージ ワイン」はそれがなく、いつもシャキッと花びらを広げています。
夏向きですね。


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