2019年6月24日 (月)

太い根っこのタツナミソウ  Scutellaria hypericifolia

スクテラリア・ヒペリキフォリア(Scutellaria hypericifolia:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。
 
スクテラリア・ヒペリキフォリアは1911年に中国四川省の山岳地帯で発見された、太さ1~2cmほどの根茎を持っている美しい青紫の花を咲かせるタツナミソウです。
海抜900〜4000mの山脈の林縁や斜面になった草原に自生しています。

 

詳しくはこちらをご覧ください

 

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苞葉に包まれた蕾
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2019年6月23日 (日)

テキサスのタツナミソウ  Scutellaria suffrutescen

スクテラリア・スフルテスケンス(Scutellaria suffrutescens:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。


スクテラリア・スフルテスケンスはメキシコ北東部に自生する15〜25cmほどの背丈の亜低木のタツナミソウです。
「テキサス・ローズ」と呼ばれていますが、「テキサス・ローズ」という選別品種があるのではなく原種のスクテラリア・スフルテスケンスです。
園芸的にはチェリースカルキャップ('Cherry Skullcap')という名で流通しています。

 

スクテラリア・スフルテスケンスについて詳しくはこちらをご覧ください

 

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2019年6月 9日 (日)

ブルドッグのようなタツナミソウ Scutellaria wrightii

スクテラリア・ライティー(Scutellaria wrightii:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。

 

スクテラリア・ライティーはポツポツとしか花が咲きませんが、よく見かけるタツナミソウに比べると、一番下の写真のように、横に3倍ほどある下弁にブルドッグを思い出してしまう愛らしい花に魅力を感じます。

スクテラリア・ライティーについて詳しくはこちらをご覧ください

 

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2019年6月 6日 (木)

沼地のスクテラリア   Scutellaria galericulata

スクテラリア・ガレリクラタ(Scutellaria galericulata:シソ科タツナミソウ属)が我が家のあちらこちら花をつけています。

ヨーロッパやユーラシア大陸、米国西部などの北半球の広い範囲で普通に見かけるスクテラリアで、この種子はNARGSの種子交換経由のもので、米国のスクテラリア・ガレリクラタ だと思います。
湿った土壌が好きで、沼地や川、池のそばに生えています。

詳しくはこちらをご覧ください

 

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2019年6月 4日 (火)

クリーム色のタツナミソウ  Scutellaria albida ssp. velenovskyi

スクテラリア・アルビダ・ベレノフスキイイ(Scutellaria albida subsp. velenovskyi:シソ科タツナミソウ属 )が咲いています。

スクテラリア・アルビダ・ベレノフスキイイは主にバルカン半島からトルコに至るカルパティア山脈(Carpathian Mountains)の乾燥した牧草地に自生しています。
以前のブログでは白い花とお知らせしましたが、よく見ると蕾の時の薄黄緑から開いた時のクリーム色までのグラデーションになっています。

スクテラリア・アルビダ・ベレノフスキイイについて詳しくはこちらをご覧ください

 

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2018年10月17日 (水)

トゥルヌフォールさんのタツナミソウ 
Scutellaria tournefortii

このタツナミソウ、スクテラリア・トゥルヌフォーリィ(Scutellaria tournefortii:シソ科タツナミソウ属)も以前に咲いたのですが、台風でひっくり返って枯れてたようになってしまいました。
しかし最近になって再び咲き出しました。


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スクテラリア・トゥルヌフォーリィはトルコ南東部からイラン北部にかけての乾燥した山地に広く分布する多年草です。

茎は地面に近い方は紫がかっていますが、上部は葉同様、明るい緑で、無毛です。
基部で枝分かれをしたり、ランナーを出したりせず、まっすぐ立ち上がって、上部で展開するようです。
葉は卵形から丈の短い披針形で、大きな鋸歯があります。
葉裏も無毛だからでしょうか、ツヤがあるような明るい黄緑をしています。

6月〜8月にかけて花茎を立て、小さい苞葉から対になって蕾が生じ、次々と上へ上へと花を咲かせていきます。
草丈はせいぜい25cmほどですが、花茎が伸びていき50cmほどになります。

花は上唇弁の上部に薄い青紫のかかる白い花で、下唇弁にも薄青紫の吹き墨模様がついています。
日本人が好みそうな淡い上品な色の花です。
全草毛がないように見えるのですが、上唇弁には軟毛が生えています。

先のスクテラリア・ディフューザ同様、1832年にジョージ・ベンサム(George Bentham:1800 –1884) さんによって公表されています。
ヨーロッパでは古くから知られている割には情報の少ないタツナミソウです。

種小名のトゥルヌフォーリィは、1683年からパリ植物園で植物学の教授を務めたジョゼフ・ピトン・ドゥ・トゥルヌフォール(Joseph Pitton de Tournefort:1656–1708)さんに因みます。
トゥルヌフォールさんは「基礎植物学」(Eléments de botanique, ou Méthode pour reconnaître les Plantes)を1694年に出版し、7000種の植物を約700の属に分類し、種の上に属、目、綱をたてました。
リンネさんの植物分類は雄しべのあり方で綱の分類を行いましたが、トゥルヌフォールさんは今日のような花の形から綱を分類する現代の分類学の基礎を作りました。

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2018年10月 9日 (火)

トルコのタツナミソウ 
Scutellaria diffusia

7月末に咲いたスクテラリア・ディフューザ(Scutellaria diffusa:シソ科タツナミソウ属)がまた、少し咲き出しました。

本格的に咲けばブログにアップしようと思ったのですが、ポツポツとしか咲きませんでした。
暑さで枯れ出してしまい、涼しくなってから持ち直し、また咲かせ始めました。


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7月末に咲いていた時の様子。下唇弁が濃い赤紫です。



スクテラリア・ディフューザはトルコの海抜900〜2100mの山地に分布する多年草です。
杉や松の森林地帯の岩場の斜面で見かけるそうです。

基部で枝分かれし、立ち上がっていきます。
背丈10〜15cmの高さになり、クッション状に広がります。
茎は紫がかった緑をしています。

上部の葉は5〜10mmの小さい全縁の小判型をしていますが、やや大きい基部の葉は緩い鋸歯がある卵形をしています。
どの葉にも軟毛が生え、やや灰色〜青味がかった明るい緑をしています。

花は春から夏に花茎を立てて2輪対になって咲きます。
花の長さは1cmほどで、赤紫色で、下唇弁には白い模様があります。

ただこの季節に咲いた花は、上唇弁は薄い赤紫色、本当に薄い紫の下唇弁には紫の吹きつけ紋が見えます。

2月にタネを播いたのですが、1年草のようにその年の内に花を咲かせてくれました。
乾燥と暑さには強いようです。

英名はTurkish Skullcap(トルコのタツナミソウ)

種小名ディフューザはラテン語のdiffususに由来し、「散開した、広がった、散った、しみ通った」という意味です。クッション状に広がることを示したものだと思います。

このタツナミソウを1848年に命名したジョージ・ベンサム(George Bentham:1800〜1884)さん は英国の植物学者で、有名な哲学者・経済学者のジェレミ・ベンサムの甥になります。彼の死後、長きにわたってキューガーデンの園長を務めたジョセフ・ダルトン・フッカー(Joseph Dalton Hooker:1817〜1911)さんが草本類の「ベンサムとフッカーの分類体系」(Bentham & Hooker system)としてまとめています。

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2018年5月23日 (水)

高山のタツナミソウ 
Scutellaria alpina

スクテラリア・アルピナ(Scutellaria alpina:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。


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5年前に咲いたスクテラリア・アルピナはPlant World Seeds 経由の種子からで、優しいクリーム色をしていました。

典型的な紫色と白の花を見るために、一昨年もう一度タネを播いてみました。
昨年は花が咲かず、今年大きな苞葉が現れ、咲きました。

スクテラリア・アルピナはヨーロッパアルプスからシベリアにかけて、石灰岩地の海抜1,400–2,500mの高山地帯に自生しています。

基部は木質化する亜低木植物で、小さな根茎のような根を持っています。
亜低木というのは、宿根草のように地面から芽がでるの出はなく、冬は枯れ木状態で地上部が残り、春になると枯れ木から葉が芽吹きます。

匍匐性があり、茎は上に伸びずに、枝分かれして横に広がります。花の無い時の草丈は10cmほどです。
現地で6月から8月ごろになると茎の先に花序がつき、20cmほどの高さまで立ち上がります。

葉は長さ2〜3cmの卵形で、葉縁には丸い鋸歯があります。明るい灰青色で、互生してつきます。

始めに葉が積み上がったタマネギ状の塊ができます。
それは苞葉で、マツポックリが開くように、下方の苞葉から開き蕾が出てきます。

花は長さ2cmを越えます。ふっくらとした姿のせいか、大きく見えます。
上唇弁が美しい青紫色、下唇弁が白色の二色咲きです。

園芸種には「アルコバレーノ」(Scutellaria alpina 'Arcobaleno')があります。
またスピナ(Scutellaria alpina ssp supina)という亜種が知られています。

広い範囲にわたって分布しているので異学名が多く、
Scutellaria albida、Scutellaria compressa、Scutellaria lupulina、Scutellaria variegata、Scutellaria viscida
は同じものです。

種小名のアルピナは、「ヨーロッパアルプス産の」、その他の「高山に育つ」という意味です。
この名はリンネが1753年に命名していますので、多分「ヨーロッパアルプス産の」という意味でつけられたのだと思います。

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2016年6月23日 (木)

テキサス・ローズ 
Scutellaria suffrutescens

スクテラリア・スフルテスケンス「テキサス・ローズ」(Scutellaria suffrutescens 'Texas Rose':シソ科タツナミソウ属)が咲いています。


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スクテラリア・スフルテスケンスはメキシコ北東部のコアウイラ、ヌエボ・レオン、タマウリパス(Coahuila, Nuevo Leon, amaulipas)州に自生する亜低木で、ピンク・スカルキャップ(桃色タツナミソウ:Pink skullcap)と呼ばれています。

タツナミソウの仲間は草本だけではなく、亜低木、低木がありますが、「半低木の、亜低木の」という意味のスフルテスケンスという種小名が示すようにテキサスローズは木です。

高さは15~25cmほどで、基部が木化し、春に芽吹いて、ブッシュ(スプレー)状によく分枝します。

晩春から秋にかけてローズ色の2唇形の筒状花を1〜2輪つけます。温度さえあれば冬でも咲いているようです。

日本のタツナミソウ(Scutellaria indica)のように穂状花序につくのではなく、葉脇に集散花序(茎頭に花がつき、その下から枝が伸び、その先にまた花がつく)風についてようです。
葉脇と言いましたが苞葉かもしれません。
ですからタツナミソウのように一斉に咲くのではなく、ポツポツといろいろな方向に咲きます。
日本でも秋口まで咲き続けるので、夏の花として重宝します。

葉には短い葉柄があり、対生してついています。
基部の木化した茎は断面が丸いですが、上部の緑色の茎は四角い断面です。

葉は咲きが丸い長さ1cmほどの楕円形をしており、ツヤがあって、少し厚みのあり、しっかりした作りで、強い日差しや乾燥に耐えそうな葉です。

「テキサス・ローズ」という品種名がついていますが、ローズ色の濃い選別種のようです。一般的に自生地ではもっと薄い色のようです。

1986年にメキシコ北東部のモンテレイ(Monterrey)の西にあるホーステール滝(Horsetail Falls)の近くで採集され、1997年に「テキサスローズ」と名付けられたと言われています。

園芸業者では流通することはなく、NARGSで種子交換によく出ています。
花の少なくなる夏にちょうどいいタツナミソウで、ほったらかしでよく育ちますから、もっと流通してもいいのにと思います。
タネはなかなか発芽してくれません。増やすのにはタネを播くより、挿し木がいいようです。

咲くまでは色合いが想像できなかったのですが、愛らしいローズ色で、なるほど「テキサス・ローズ」というのは言い得て妙だと思います。

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2016年6月 6日 (月)

太い根を持つタツナミソウ <br>Scutellaria hypericifolia

スクテラリア・ヒペリキフォリア(Scutellaria hypericifolia:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。

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スクテラリア・ヒペリキフォリアは1911年に命名された比較的最近発見されたスクテラリアです。
中国四川省の海抜900〜4000mの山脈の林縁や斜面になった草原に自生する宿根草です。

 

スクテラリアの仲間では珍しい太さ2cmほどの根茎を持っています。
同じような太い根を持つものにジュズネノタツナミソウ(数珠根の立浪草:Scutellaria moniliorhiza)がありますが、ジュズネノタツナミソウは土の深いところが太くなります。

 

地際に太い部分があり、そこから何本かの茎が出てきます。
写真は植え替えの時の4月の様子で、大した太さにはなっていませんが、地上部分のサイズの割には太い根です。

 

地上に出た茎は分枝せず、少し地面を這い、その後立ち上がっていきます。
したがって背丈は10cmから、せいぜい30cmまでです。

 

短い葉柄のある葉は全縁の卵型から楕円形をしています。希に鋸歯のある個体もあるといわれています。
卵型の苞葉を持ち、それが花の付け根を覆っているので、萼の付属体(スクテラリアの語源になっているお皿)が見えません。

 

6月から8月にかけて茎頂に苞葉に包まれた蕾がつきます。
長さ2.5cmほどの花は総状花序につき、花色は色々あるようで、このような紫以外に、純白、緑がかった白や青紫が知られています。
花は紫一色のように見えますが、下唇弁には小さい白い模様が入っています。
萼も紫がかっています。

 

種小名ヒペリキフォリアの前半部分は、hypericioに由来し、オトギリソウ属(Hypericum)を指しています 。foliaは「葉の」という意味で、「オトギリソウのような葉の」という意味です。異学名にスクテラリア・パキリザ(Scutellaria pachyrrhiza)というのがありますが、これは肥厚した(pachy)根元の(rhiza)という意味で、根の特徴を表しています。

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