2020年7月12日 (日)

トゥルヌフォールさんのタツナミソウ Scutellaria tournefortii

梅雨でサボっている間にタツナミソウ、スクテラリア・トゥルヌフォーリィ(Scutellaria tournefortii:シソ科タツナミソウ属)が咲いていました。

スクテラリア・トゥルヌフォーリィはトルコからイラン北部の乾燥した山地に広く分布する多年草です。
一昨年秋に咲いたのですが、昨年は花を開いていません。夏前から秋にかけて咲くようです。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

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2020年6月 6日 (土)

べレノフスキーさんのタツナミソウ  Scutellaria albida subsp. velenovskyi

スクテラリア・アルビダ・ベレノフスキイィ(Scutellaria albida subsp. velenovskyi:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。

基本種のスクテラリア・アルビダは、リンネさんが命名したぐらいイタリアからイランまでヨーロッパ、アジアに広く分布しています。
この亜種ベレノフスキイィは中央ヨーロッパから東ヨーロッパに位置するカルパティア山脈(Carpathian Mountains)の乾燥した牧草地に自生するタツナミソウです。
白い花をつけ、その花も葉や茎も白い腺毛で覆われており、白っぽい印象しかありません。

スクテラリア・アルビダ・ベレノフスキイィについて詳しくはこちらをご覧ください。

 

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2020年5月27日 (水)

東の方だけではないタツナミソウ  Scutellaria orientalis

スクテラリア・オリエンタリス(Scutellaria orientalis:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。

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スクテラリア・オリエンタリスは、「東の」という種小名からわかるようにヨーロッパの東の方、ギリシャからトルコを経て、黒海からカスピ海に分布しています。しかし地中海の東の方だけではなくスペインやジブラルタル海峡を隔てて、モロッコにも分布しているようです。広い地域に分布しているので、17種もの変種、亜種が知られており、地域変異が多いようです。

基部が木質化する亜低木で、地際から分枝して、四方に広がっていきます。
濃い緑色の葉は2cmまでの楕円形(卵形)で、対生して茎につきます。葉縁には粗く鈍い鋸歯が入っています。
匍匐する枝を伸ばす内に気温が高くなると、茎頂に苞葉の塊が出来ます。
同心円状に並ぶ苞葉の間から数輪の花が垂直に姿を現します。
花は長さ3cmほどの二唇形で、筒部から唇弁にかけてはクリーム色ですが、上唇の兜部が鮮やかな黄色をしています。
それで一般的にはyellow-flowered skullcap や yellow helmet flowerと呼ばれています。

古くから知られていたようで、1753年にリンネさんが命名していますが、リンネさんはスペインやモロッコに分布しているのは知らなかったようですね。

 

 

 

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2020年5月20日 (水)

カリフォルニアのタツナミソウ

スクテラリア・アンチリノイデス(Scutellaria antirrhinoides:シソ科タツナミソウ属)が咲き出しました。

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米国ワシントン州を縦に走るカスケード山脈の両側で、南はカリフォルニア州、東はアイダホ州中部とユタ州に分布しています。
低地から海抜2300mまでの山地の森林、森林地帯の明るいガレ場に自生する多年草です。

草丈は30cmまでで、茎は直立し、地際から分枝します。茎は上向きの短い毛で覆われ、灰緑色をしています。
葉は楕円形で、細かい毛で覆われ、明るいパステルグリーンをしています。
茎に互生して着き、基部の葉は1cmほどの短い葉柄を持ちますが、上部にいくとほとんど無いぐらい短くなります。葉は平開していることはなく、巻き込まれているという表現が当たっているように閉じています。

5月から7月にかけて葉脇から対をなして2輪並んで斜め上方に向かって咲きます。
花は青から紫色で、長さ2cmまでの二唇形をしています。上面に毛の生えた唇弁には白い斑があり、まだら模様が入っています。

異学名は Scutellaria sanhedrinsis や Scutellaria viarum です。
種小名アンチリノイデスはキンギョソウ属の学名「アンチリヌム(antirrhinum)もどきの(oides)」という意味です。
ところでキンギョソウ属の属名のアンチリヌム(antirrhinum)は「anti(似た)」と「rhinos(鼻)」で、「鼻に似た」という意味を持ち、鼻のような花冠から名付けられています。
この学名のためだろうと思いますが、スクテラリア・アンチリノイデスは現地ではnose skullcap(鼻のタツナミソウ)と呼ばれています。

英国の植物学者ジョージ・ベンサム(George Bentham:1800–1884)さんが1832年に命名しています。キューガーデンの園長を務めたジョセフ・ダルトン・フッカーさんと共に「ベンサム・フッカー分類体系」を作った方です。またRHS(王立園芸協会)事務局長やロンドン・リンネ協会会長を務めました。

 

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2020年5月16日 (土)

ヒマラヤのタツナミソウ  Scutellaria prostrata

スクテラリア・プロスタラタ(Scutellaria prostrata:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。

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根際の様子。この通り木化しています。
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スクテラリア・プロスタラタはヒマラヤ山脈のカシミール地方からネパールにかけて、標高2400~4500mの山岳地帯の斜面に自生しています。基部が木化する亜低木のタツナミソウです。

木質の根茎を持ち、茎は根際で分枝して平伏して広がり、草丈は花の時期でも10cmほどです。

葉は短い葉柄につき卵型で3〜5個の粗い鈍形の鋸歯があります。葉の表面には短い毛が生えていますが、ツヤツヤした明るい緑をしています。

春に茎を持ち上げると同時に茎頂に苞葉の塊が出来、輪状の総状花序に、兜状の上弁が赤紫色、唇弁が黄色からクリーム色の、長さ2.5cmほどの二唇弁花を直立して咲かせます。
面白いのは唇弁の色が時間とともに薄紅色に色づくことで、色づいていることに気づく頃には花冠部は落ちてしまいます。

高山植物だけあって直射日光に強く、真夏でも遮光する必要はありませんでした。

種小名のプロスタラタは「平伏した 」というラテン語で、地面を這うという特徴を指しています。

ビクトル・ジャクモン(Victor Vincelas Jacquemont:1801–1832)さんが命名し、死後の1835年に公表されました。 ジャクモンさんはフランスの植物学者で、ヒマラヤやチベット高原を探検旅行をし、旅行後カルカッタでマラリアと赤痢で亡くなっています。 ヒルガオ科のJacquemontia属などいくつかの植物に彼の名が献名されています。

 

 

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2020年5月14日 (木)

黄色いタツナミソウ Scutellaria comosa

スクテラリア・コモサ(Scutellaria comosa:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。

 

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スクテラリア・コモサは天山山脈の周辺のキルギスタンやタジキスタン、ウズキベスタンなどの高地の草原や岩石地に分布する亜低木の多年草です。

地際から分枝し、多数の幹を30cmほどの高さに、ほぼ直立して立てます。
葉は縮れた毛が密集し、灰色がかった暗緑色をしています。葉身は3cmまでの鈍頭の卵形から三角卵形で丸い鋸歯があります。

気温が上がると、茎頂に花序をつけながら伸びていきます。花序の全てが開花するのではなく、花序上部しか開花しません。
花は卵形の大きな苞葉に包まれ、そこから鮮やかな黄色の花が現れます。
二唇形の花弁は長さ2〜3cmで、上唇弁の上部には密に毛が生えています。
長い花序が出るのに、全部が咲かないのは残念な点です。黄色い旗竿が立てば見事でしょうに。

ネットにはあまり情報がなく、あっても薬学系のサイトで、それによると根に多くのフラボノイドを含んでおり、薬用植物として期待されているようです。

種小名コモサは「長い毛を持った」という意味のラテン語で、全草が毛深いという特徴を指しているようです。

ロシアの植物学者セルゲイ・ジュゼプチュク(Sergei Vasilievich Juzepczuk:1893–1959)さんが1951年に命名しています。

 

  

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2019年6月24日 (月)

太い根っこのタツナミソウ  Scutellaria hypericifolia

スクテラリア・ヒペリキフォリア(Scutellaria hypericifolia:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。
 
スクテラリア・ヒペリキフォリアは1911年に中国四川省の山岳地帯で発見された、太さ1~2cmほどの根茎を持っている美しい青紫の花を咲かせるタツナミソウです。
海抜900〜4000mの山脈の林縁や斜面になった草原に自生しています。

 

詳しくはこちらをご覧ください

 

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苞葉に包まれた蕾
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2019年6月23日 (日)

テキサスのタツナミソウ  Scutellaria suffrutescen

スクテラリア・スフルテスケンス(Scutellaria suffrutescens:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。


スクテラリア・スフルテスケンスはメキシコ北東部に自生する15〜25cmほどの背丈の亜低木のタツナミソウです。
「テキサス・ローズ」と呼ばれていますが、「テキサス・ローズ」という選別品種があるのではなく原種のスクテラリア・スフルテスケンスです。
園芸的にはチェリースカルキャップ('Cherry Skullcap')という名で流通しています。

 

スクテラリア・スフルテスケンスについて詳しくはこちらをご覧ください

 

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2019年6月 9日 (日)

ブルドッグのようなタツナミソウ Scutellaria wrightii

スクテラリア・ライティー(Scutellaria wrightii:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。

 

スクテラリア・ライティーはポツポツとしか花が咲きませんが、よく見かけるタツナミソウに比べると、一番下の写真のように、横に3倍ほどある下弁にブルドッグを思い出してしまう愛らしい花に魅力を感じます。

スクテラリア・ライティーについて詳しくはこちらをご覧ください

 

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2019年6月 6日 (木)

沼地のスクテラリア   Scutellaria galericulata

スクテラリア・ガレリクラタ(Scutellaria galericulata:シソ科タツナミソウ属)が我が家のあちらこちら花をつけています。

ヨーロッパやユーラシア大陸、米国西部などの北半球の広い範囲で普通に見かけるスクテラリアで、この種子はNARGSの種子交換経由のもので、米国のスクテラリア・ガレリクラタ だと思います。
湿った土壌が好きで、沼地や川、池のそばに生えています。

詳しくはこちらをご覧ください

 

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