2009年10月23日 (金)

ハート葉のタツナミソウ 
Scutellaria ovata

今、スクテラリア・オバタ(Scutellaria ovata:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。

スクテラリア・オバタは米国南東部に分布するタツナミソウで、現地ではheart-leaf skullcap(ハート葉タツナミソウ)と呼ばれています。オバタ(ovata)という種小名も卵形の葉形を示しています。

普通は春から初夏にかけて咲きますが、今年の2月に種を蒔いて育てたので今ごろ咲いたようです。
この個体は葉に紫色がかかっている選別種で、葉の表面には艶があります。花も色目が濃いようで、しっとりした秋向きの色合いです。

自然状態では60cmほどになるということですが、我が家では倒れてしまい10cmほどの高さで広がっています。


Sovata1


Sovata2


Sovata3

| | コメント (0)

2009年6月25日 (木)

クリオネのタツナミソウ 
Scutellaria ovata

スクテラリア・オバタ(Scutellaria ovata:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。

米国北東部を除いて東部には普通に見られるタツナミソウです。東はメリーランドやオハイオ州、西はミネソタ州、南はフロリダやテキサスの石灰岩地の林や河岸に自生してるそうです。

花はタツナミソウ属に多い紫色で、唇弁に2本の白いラインが入ります。
花の特徴は上唇弁が4裂していて、この上唇弁の様子が、私にはクリオネが手をパタパタさせながら泳いでるように見えます。

現地ではハート葉タツナミソウ(heart-leaved skullcap)と呼ばれているように葉に特徴があります。タネを蒔いて芽が出てきた時には紫色の葉でしたが、大きくなると紫がかったメタリックな色の葉になりました。花穂が出てくる頃になるとその艶が失われます。
なおオバタという種小名は「卵形の」という意味で、葉の特徴を示しています。

暑い地方では花の後、夏眠に入るそうです。


Scutellariaovata1


Scutellariaovata2


Scutellariaovata3


| | コメント (0)

2009年5月21日 (木)

対馬のタツナミソウ 
Scutellaria tzusimensis

我が家でタツナミソウ、コバノタツナミソウと並んで咲いているのがアツバタツナミソウ(厚葉立浪草:Scutellaria tzusimensis:シソ科タツナミソウ属))です。

中国、朝鮮半島に分布する大陸系の植物で、日本では対馬だけに生えています。
タツナミソウ同様、花の唇弁には鹿の子模様が入ります。花の付き方は花茎を伸ばし、そこに2つづつ花をつけていきます。
ブルーの爽やかな花で、濃い緑の厚めの葉に似合っています。

丈夫で繁殖力もあり、色々な鉢から出てきますので、我が家では絶滅危惧種にはなりません。


Scutellariatzusimensis6


Scutellariatzusimensis7


Scutellariatzusimensis6

| | コメント (0)

2009年5月19日 (火)

いろいろなコバノタツナミソウ 
Scutellaria indica v. parvifolia

コバノタツナミソウ(Scutellaria indica v. parvifolia:シソ科タツナミソウ属)がそろそろ終わりそうです。

コバノタツナミソウはタツナミソウに似ていますが、茎は地を這い、葉は1㎝ほどの小さな丸い葉をつけます。植物全体に微毛が生えていて、葉はビロード状で厚みがあります。
タツナミソウは一方向に向かって波のように花がつきますが、コバノタツナミソウはやや向きが一定していないような気がします。

タツナミソウ同様、コバノタツナミソウも花の色に変異があります。
下2種は葉に微毛が生えません。外国種の別種かもしれません。



基本種です。
下唇部に模様が入っています。

Scutellariaindicab2



赤花種(Scutellaria indica v. parvifolia f. rosea)です。
基本種のように下唇部に模様が入っています。

Scutellariaindicar2



白いコバノタツナミソウ(Scutellaria indica v. parvifolia f. alba)です。
下の二色咲きコバノタツナミソウによく似た短毛のない、少し照りのある葉をしています。

Scutellariaindicaw2



二色咲きの品種(Scutellaria indica v. parvifolia f. bicolor)です。
下唇弁には模様がありません。

Sindicabicolor4

| | コメント (0)

2009年5月14日 (木)

のっぽという名のタツナミソウ 
Scutellaria altessima

スクテラリア・アルテッシマ(Scutellaria altissima:シソ科タツナミソウ属)が咲き出しました。

東ヨーロッパの森の中に咲いているスクテラリアで、堅い茎を持ち背の高くなる種類です。

種小名は「背が最も高い」という意味で、学名につけられるほどの特徴で、60〜80cmになるらしいのですが、わたしの所では、鉢が小さいこともあって30cmを越えることはありません。

シソ科植物の葉は互生しますが、アルテッシマは花茎が伸びると対生する葉がつき、その腋から対になって花がついていきます。
アルテッシマは蕾の時からスクテラリアの特徴である萼部のお皿がはっきりしていて、お皿と花びらの様子が観察できます。
上弁は美しい青紫色、唇弁は白ですが、咲き始めはかすかにクリーム色をしています。
整った美しいツートンカラーの花です。


Saltissima3


Saltissima4


Saltissima5

| | コメント (0)

2008年5月29日 (木)

イタリアのタツナミソウ 
Scutellaria columnae

スクテラリア・コルムナエ(Scutellaria columnae;シソ科タツナミソウ属)が咲きました。

イタリアでは普通に見られるスクテラリアで、現地では「コロンナ(Colonna)のスクテラリア」と呼ばれています。コロンナはローマの南東部にある地方都市です。
平地から海抜1000mまでの山地に自生しているようです。
種小名のコルムナエは「柱のような」という意味ですが、たぶんコロンナに因んでつけられたのだろうと思います。

30〜50cm大型のスクテラリアで、フルボディのワイン色と言ったらいいのでしょうか、濃い赤紫の、スクテラリアの中では、大きい花を咲かせます。
スクテラリアは青紫の花が多いのですが、この濃い赤紫はチャーミングです。
葉にはないのですが、花(花序)に微毛が密生しています。


Scolumnae1


Scolumnae2


Scolumnae3_2

| | コメント (0)

2008年4月28日 (月)

都会的タツナミソウ 
Scutellaria indica v. parvifolia f. bicolor

コバノタツナミの二色咲き種(Scutellaria indica v. parvifolia f. bicolor)が咲きました。

コバノタツナミは唇弁には鹿の子模様がありますが、この花にはありません。
上弁が藤色で、唇弁はほとんど白色をしています。
非常に都会的な雰囲気がします。

花の時期の新しく出た葉の表面には軟毛が生えておらず、つやがあります。
背丈が10cmほどのかわいい花です。



Sindicabicolor1_2


Sindicabicolor2


Sindicabicolor3

| | コメント (0)

2008年1月 5日 (土)

いまごろ何で? 
Scutellaria indica v paruvifolia

立浪草が今ごろ咲きました。
大きさから、コバノタツナミ(Scutellaria indica v paruvifolia:シソ科タツナミソウ属)のようです。
勝手に生えてきたのですが、この時期は閉鎖花をよくつけていますが、花は珍しいことです。
幼苗は時々変な時期に咲きますが、この個体はタネをつけていた茎が写っているように、以前に花を咲かせています。

背丈は、寒さで縮こまっているのか、10cmもありません。
勝手に生えてきても、じゃまにはならないかわいい花です。



Scutellariaindicap1_2


Scutellariaindicap2_2

| | コメント (6)

2007年12月 6日 (木)

情熱のスクテラリア 
Scutellaria ventenatii

寒くなってからスクテラリア・ベンテナティ(Scutellaria ventenatii:シソ科タツナミソウ属)が花をつけました。
ブラジル、コロンビア、ベネゼラなど南、中央アメリカ原産の50〜60cmほどの亜低木の立浪草の仲間です。

日本の立浪草やヨーロッパのスクテラリアは春から初夏にかけて咲きますが、スクテラリア・ベンテナティは暑いところの花にしては秋に咲きます。
昨年の株が暖冬だったためか、戸外で越冬しました。
しかし今年は秋がなかったせいでしょうか、秋になってもいっこうに花をつける様子はありませんでした。それが木枯らしが吹くようになってからつぼみをつけ、一気に咲きました。
今シーズンの冬は寒そうですから、枯れてしまうんでしょうね。

立浪草のようなかわいらしさや華やかさはないのですが、情熱を一番感じるスクテラリヤだと思います。

学名は18世紀のフランス人植物学者Étienne Pierre Ventenatにちなんでつけられています。



Sventenatii1


Sventenatii2

| | コメント (2)

2007年7月 9日 (月)

草原のタツナミソウ 
Scutellaria resinosa

スクテラリア・レシノサ(Scutellaria resinosa:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。
レシノサは北米内陸南部の乾燥した草原地帯に咲くタツナミソウの仲間です。
背丈10から15cmほどのやや這い性で、プレリー(草原地帯の)タツナミソウ(Prairie Skullcap)と呼ばれています
種小名のレシノサは「レジン(樹脂)の多い」という意味ですが、どの特徴を入っているのか分かりません。葉をちぎってみれば分かるのかもしれません。

花は、背丈に比べて大きく、ぽっちゃり(これって標準語ですかね?丸々)しています。
花の色は濃いラベンダーから空色まであるようです。
唇弁には2本の白いスジがはっきりあるのがスタンダードですが、この個体は、花の色が薄いせいか、ぼんやりしています。

厚めの小さな楕円形の葉が、花に似合って好ましいです。



Scutellariaresinosa1


Scutellariaresinosa2

| | コメント (0)

2007年6月11日 (月)

のっぽのタツナミソウ 
Scutellaria altissima

またまたタツナミソウのトピックで申し訳ありません。
これはスクテラリア・アルテッシマ(Scutellaria altissima:シソ科タツナミソウ属)です。

アルテッシマとは「背が最も高い」という意味で、英名はtall skullcapです。
一般的には60〜80cmになるそうですが、しかし鉢に植えるとは30cmどまりです。
東ヨーロッパの森林地帯に咲いているスクテラリアです。

唇弁は白ではなく、かすかにクリーム色をしています。美しいツートンカラーの花です。
下の方の葉は大きいのですが、高く伸びる花茎には、花に似合った好ましい小さな葉がつきます。



Saltissima1


Saltissima2

| | コメント (0)

謎のタツナミソウ 
Scutellaria barbata?

昨年も得体の知れないタツナミソウとご紹介しましたジュヅネノタツナミソウですが、ひょっとするとスクテラリア・バルバタ(Scutellaria barbata:シソ科タツナミソウ属)ではないかという気がしてきました。

乾燥させ、生薬として癌に効くという半枝蓮(ハンシレン)ですが、抗癌作用があるという学会報告が多く、効用については簡単に見つかるのですが、その根についての記述は見つけきれませんでした。

スクテラリア・バルバタはこのように喉(チューブ)部が長く、2.5cmほどの大型の花をつけます。
大きな花のためか、垂れ気味に花を開きます。
中国大陸から朝鮮半島に分布しています。台湾にも咲いていると記載されたりしていますが真偽はわかりません。

スクテラリア・バルバタのタネは販売されていないわけではないので、見つけて播こうと思います。



Sjuzuneno5


Sjuzuneno6

| | コメント (0)

2007年6月 9日 (土)

米国では普通のタツナミソウ 
Scutellaria galericulata

クテラリア・ガレリクラタ(Scutellaria galericulata:シソ科タツナミソウ属)が今年も咲きました。
梅雨前に咲き出し、真夏も咲いています。
英国を含むヨーロッパやユーラシア大陸、米国西部などの広い範囲で普通に見かけるスクテラリアで、英名はCommon Skullcap(普通のタツナミソウ) または Marsh Skullcap(沼地のタツナミソウ)です。

地域ごとに少しずつ変異が見られ、この画像のように唇弁に模様が見られるものや、白やピンクの花をつけるもあるそうです。



Sgalericulata3


Sgalericulata4

| | コメント (0)

健康優良児のタツナミソウ 
Scutellaria strigillosa

ナミキソウ (波来草:Scutellaria strigillosa:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。
日本のタツナミソウ属の中では大きい花を咲かせます。
唇弁には2本の白いスジがありますので、他のタツナミソウ属との区別が容易です。
ステリギロサ(strigillosa)という種小名は「直立した剛毛で覆われた」という意味で、近縁のエゾナミキソウにはそのような剛毛はありません。

波が打ち寄せる海岸に生えているのでこの名がついたといわれていますが、必ずしも海岸地方で見られるとは限らないようです。
日本のタツナミソウ属は丈夫なものが多いですが、その中でも一番の健康優良児です。



Scutellariastrigillosa3


Scutellariastrigillosa4

| | コメント (0)

2007年6月 8日 (金)

アルプスのタツナミソウ 
Scutellaria alpina

スクテラリア・アルピナ(Scutellaria alpina:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。
スクテラリア・アルピナは宿根草というより亜低木といった方がいい植物です。
というのは春になると冬枯れした茎から葉が吹き出して、大人の木に衣替えをするのです。

このアルピナはタネを播いて4年目になりますが、やっと咲きました。
昨年アルピナの変種でスピナ(Scutellaria alpina ssp. supina)のページで、アルピナがもうすぐ花を開くと書いたまま、お見せしていませんが、花を開かなかったその張本人です。
スピナによく似ていますが、アルピナも紫色だけではなく、黄色い花もつけるようです。
黄色のアルピナには「ムーンビーム( ‘Moonbeam’ )」という園芸種もあります。
スピナに比べると黄色が濃く、耳の赤紫色も濃く、はっきりしているように思います。
日本のタツナミソウのような大きさの、しかしツヤもある小さな葉っぱです。



Salpina1


Salpina2

| | コメント (0)

2007年5月 6日 (日)

アツバ 
Scutellaria tzusimensis

アツバタツナミソウ(Scutellaria tzusimensis:シソ科タツナミソウ属)は対馬から中国に分布するタツナミソウです。
種小名ツシメンシスの綴りがtzusimensisと綴る文献とtsusimensisと綴る文献があり、どちらが正んでしょうね。
命名学的にいうと、このような混乱は無いはずですから、我われ愛好者レベルの問題なんでしょうね。

普通に目にするタツナミソウと違って、唇弁に鮮やかな点々の模様が目立ちます。
このような模様はアツバタツナミソウの特徴です。

また葉も大きく、厚みがありますが、ツヤがあるので堅そうに見えます。
さらに葉脈に沿ってくぼみ、表面が凸凹なので一層堅そうに見えます。

花と葉の両方から他のタツナミソウと迷わず区別できます。



Scutellariatzusimensis3


Scutellariatzusimensis4


Scutellariatzusimensis5

| | コメント (0)

2007年1月20日 (土)

冬に咲いたスクテラリア 
Scutellaria lateriflora

シクラメン・アフリカナムの鉢にこぼれ種が芽吹いて、だんだん大きくなり、ついに花を咲かせました。
幼苗の時に葉が90°に対生していたのでシソ科、つぼみがついた段階でつぼみにお皿がついていましたからスクテラリアとわかりました。
しかしシーズンに咲くのと違って冬に咲いたので、少々感じが違うようです。種小名まではわかりません。
葉が大きく、その割には花が小さいという特徴から推測すれば、スクテラリア・ラテリフローラ(Scutellaria lateriflora:シソ科タツナミソウ属)のような気がします。

昨年咲いたスクテラリア・ラテリフローラは完全に地上部が枯れて、姿はありません。
やっぱり若い苗は、寒さを吹き飛ばすだけの勢いがあるんですね。うらやましい。
それにしても初夏に咲くスクテラリアが今ごろ咲くなんて、この冬は間違いなく暖冬ですね。



Sctellariasp1


Sctellariasp2

| | コメント (0)

2006年11月 9日 (木)

ブルーファイヤー
Scutellaria sp 'Blue Fire'

スクテラリアの園芸種に「ブルーファイヤー(Scutellaria sp 'Blue Fire')」という種類があります。
以前にオオタツナミソウをご紹介しましたが、これとブルーファイヤーが同じものではないかという疑念を抱いたことをお伝えしました。
実際にブルーファイヤーを育ててみたところ、オオタツナミソウと同じものであると確信しました。
花の形がとんがっている(わたしの勝手なイメージです)、葉色が濃い緑でツヤがある、茎が赤いといった特徴が同じです。
(霜が降りない神戸でも)冬に枯れてしまうことが多いので、外国産の原種スクテラリアであろうと推測されます。
こんないい加減な名前を付けて売ろうとする園芸業者に腹が立ちます。
こんな愚痴をこぼしても売らんかな主義の園芸業者はなんとも思っていないんでしょうね。



Scutellariabluefire1


Scutellariabluefire2

| | コメント (0)

2006年10月29日 (日)

秋咲きタツナミソウ  

スクテラリア・ジャワニカ(Scutellaria javanica:シソ科タツナミソウ属)が濃い赤紫色の花をつけています。
冬越しがうまくいけば真夏に咲くスクテラリアです。
スクテラリア・ジャワニカは冬になると葉を落とし、木と同じように、春になって茎から芽吹いていきます。
しかし暖かい神戸でも厳冬の時は枯れてしまって、春に芽吹かない時が多いですね。
これも春に種を蒔いて、晩秋に花をつけました。
一年草扱いをして、種で越冬するのが安全です。

ジャワニカはなかなか魅力的なスクテラリアで、わたしのお気に入りです。
学名から推測するとジャワ原産のように思いますが、中国原産のスクテラリアのようです。



Scutellariajavanica1


| | コメント (0)

2006年10月28日 (土)

縮れ葉  
Scutellaria sp

春に咲かなかったチヂレバタツナミソウ(Scutellaria sp:シソ科タツナミソウ属)が花をつけました。
花はタツナミソウ(Scutellaria indica)と同じように下唇に鹿の子模様があります。
しかし葉はタツナミソウのように厚く柔らかい感じはなく、葉の端がラッフル(フリル)状になっています。
タツナミソウの変種なのか、別種なのかわかりません。

一般的には1年草のスクテラリア(要するに熱帯地方のスクテラリア)は、春に種を蒔いて育てますから、秋になってから花をつけます。宿根草のスクテラリアは春に芽を出すと同時につぼみをつけ、春から夏にかけて咲きます。
なおこのチヂレバタツナミソウは宿根草ですが、機嫌が悪かったのでしょうか、春には花をつけませんでした。
この開花後すぐに閉鎖花しかつけなくなりました。



Sctellariatidireba1


Sctellariatidireba2

| | コメント (0)

2006年9月28日 (木)

マゼンタ色のスクテラリア  
Scutellaria ventenatii

この時期園芸店で見かけるスクテラリアがあります。スクテラリア・ベンテナティ(Scutellaria ventenatii:シソ科タツナミソウ属)です。
マゼンタの花を咲かせるからでしょうが、園芸名は「ピンク」となっていました。この名をつけた人の色彩感覚を疑います。
ブラジル、コロンビア、ベネゼラなど南、中央アメリカ原産で、大型で柔らかそうな葉にはツヤがあります。
原産地では多年草ですが、日本では冬には枯れてしまいます。



Scutellarialongifolia1

| | コメント (0)

2006年7月17日 (月)

なんともわからないタツナミソウ2
Scutellaria sp

4.5年前から流通しているスクテラリアですが、いまだに同定できずにいます。
オオタツナミソウという名で流通しています。確かにタツナミソウ(Scutellaria indica)に比べると大きいですが、スクテラリアの中では中以下の背丈です。
花の色は美しいブルーで、下唇弁が目立って大きく、その先が尖っているのが特徴です。
下の写真のように、濃い緑色の厚めでツヤのある葉をしています。
スクテラリア「ブルーファイヤー」という園芸種(これも育種されたものかどうか怪しいのですが)に似ていますが、花の特徴が決定的ではありません。

たぶん外国のスクテラリアを持ってきてそれらしい名前を付けたのでしょうね。
植物の名称に無頓着の方には理解できないでしょうが、私にはこういういい加減なことをする園芸業者を許せません。



Ootatunamisou2_1


Ootatunamisou3

| | コメント (0)

2006年7月 7日 (金)

かわいらしいスクテラリア
Scutellaria diffusa

これは最近咲いたスクテラリア・ディフーサ(Scutellaria diffusa:シソ科タツナミソウ属)です。
分布などに関する詳細は不明です。
写真のように葉の付け根から伸びてきて2輪並んで咲く一般的なタイプです。花の色は赤紫色です。
背丈がせいぜい15cmまでの這性で、緑灰色の葉やつぼみには細かい毛が密生していています。

結構タフで、こぼれ種で増えていくので、グランドカバーに向いているかもしれません。
日本のタツナミソウ(Scutellaria indica)と並ぶかわいらしいスクテラリアです。



Sdiffusa1


Sdiffusa2

| | コメント (0)

2006年6月28日 (水)

なんともわからないタツナミソウ
Scutellaria sp

なんとも素性のわからないタツナミソウ(スクテラリア:Scutellaria sp)です。
ジュズネノタツナミソウ(ジュズネタツナミソウ)という名称で、最近は見かけなくなりましたが、かなり以前から流通しているスクテラリアです。
この名前の由来は、一番下の写真のように根に数珠状のこぶができるからで、引き抜いて始めてわかります。
タツナミソウとついていますが、暑くなったこの時期でも、ポツポツと花をつけていますから、外国産のものなんでしょうね。
明るい緑色の、小さな葉を有し、茎は立っています。ブルーの美しい花には、下唇弁の中央に色が薄くなった部分があり、かすかに模様が入っています。



Sjuzuneno1


Sjuzuneno2


Sjuzuneno3

| | コメント (0)

2006年6月23日 (金)

丈夫なスクテラリア
Scutellaria galericulata

スクテラリア・ガレリクラタ(Scutellaria galericulata:シソ科タツナミソウ属)が花をつけ出しました。梅雨の頃から夏まで花をつけています。
アメリカやユーラシア大陸などの広い範囲で普通に見かけるスクテラリアだそうですが、ネットで調べると地域ごとに少しずつ変異が見られます。

学名のガレリクラタというのは兜の形をしたという意味ですが、花の形は他のスクテラリアと変わりありません。外国産のスクテラリアにしては珍しく唇弁に小さな鹿の子模様が見られます。
葉も外国産にしては珍しい、比較的幅広のハート形をしています。
背丈が30cmを越える直立型で、葉柄の付け根から2輪ずづ花柄を出して花をつけるタイプのスクテラリアです。



Sgalericulata1

| | コメント (0)

2006年6月18日 (日)

蛙のようなスクテラリア
Scutellaria alpina ssp supina

今年はスクテラリアの育ちがよくありません。
スクテラリア・アルピナ(アルプスタツナミソウ)の変種でスピナ(Scutellaria alpina ssp. supina:シソ科タツナミソウ属)がやっと花を開きました。アルピナは赤紫と白のなかなか美しいスクテラリアで、アルピコラでも、もうすぐ花をつけると思います。アルピナとはいえ、スピナは薄黄色(いわゆる硫黄色)をしています。薄黄色に赤紫の耳をつけて、前から見るとまるでカエルか猫のように見えます。這い性で背丈は20cmほどです。
なお学名のスピナは「後ろにひれ伏した」という意味です。



Salpinasupina1

| | コメント (0)

2006年6月15日 (木)

和服を着たスクテラリア
Scutellaria taurica

這性のスクテラリア・タウリカ(Scutellaria taurica:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。
学名のタウリカはクリミア半島の古名で、それからするとウクライナ地方のスクテラリアのようです。Scutellaria orientalisの中に含める説もあります。
ご覧の通り、藤色とクリーム色の日本的な配色の二色咲きの花です。さらにそれを輪状に咲かせる魅力的なスクテラリアです。
這性で高くならないのも好ましいと思います。約15cmの背丈です。

このような配色は、虫の目にはどのように写るのでしょうね。




Scutellariataurica1


Scutellariataurica2

| | コメント (0)

2006年5月29日 (月)

ヤクシマタツナミソウ
Scutellaria laeteviolacea v. yakusimensis

ヤクシマタツナミソウ(Scutellaria laeteviolacea v. yakusimensis:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。
株を求めて3年間蕾のままで開いた花をつけたことがありませんでしたが、昨年やっと何輪(10輪も咲いたでしょうか)か咲きました。今年は冬に株分けもしないで放置しておいたら、一部は枯れましたが、咲きだしました。
5年かかってやっと、こんもりまでいきません。こんな様子を見ていただくと、これから自慢もできません。
ポットの中が根で一杯になるので、冬に株分けをしていたのがよくなかったのでしょうか。
タツナミソウ(Scutellaria indica)は花の時期が終わると、船のベンチレータのような花ではなく、開ききらないつぼみ状の花(閉鎖花)をつけますが、この株も3年間その状態でした。



Slaeteviolacea1


Slaeteviolacea2

| | コメント (0)

2006年5月27日 (土)

砂子斑のタツナミソウ
Scutellaria indica

今年出回りだした斑入りのタツナミソウ(Scutellaria indica:シソ科タツナミソウ属)です。
これまでも斑入り葉のタツナミソウはありましたが、全体の感じが違います。

ライム色の明るい葉に濃緑色の砂子斑が入ります(図と地が逆かもしれませんが、私にはそう見えます)。
花の色も、葉色に似合った紫味の少ない群青色といっていい色です。
写真のように、明るく華やいだ感じがします。



Scutellariaindicav1

| | コメント (0)

2006年5月25日 (木)

アカボシタツナミソウ
Scutellaria rubropunctata

模様の鮮やかなアカボシタツナミソウ(Scutellaria rubropunctata:シソ科タツナミソウ属)が咲きそろいました。
学名は細かな花の模様(よくある鹿の子模様でもなく、白いスジでもない模様)からつけられたもので、「赤い(rubro)」+「模様のある(punctata)」という意味です。和名もそれに倣ったものでしょう。
ご覧の通り赤い模様というよりは、青紫色に近いと思います。
屋久島以南、沖縄 諸島に生育しているといわれていますが、発見者が台湾植物の権威で、明治の終わり頃に「台湾植物図譜」をまとめた東京帝国大学早田文蔵教授なので、ひょっとすると台湾産のタツナミソウかなと思っています。
どおりで日本的でない花だと、そこでまた独り合点してしまいました。
私がスクテラリアのことを調べる時に参照するTHE SCUTELLARIA GROUPにはこの花は記載されていませんでした。


Srubropunctata1_1

Srubropunctata2_1

| | コメント (0)

2006年5月13日 (土)

ナナとハチ
Scutellaria nana var. sapphirina

アメリカ西部に生息する矮性種のタツナミソウです。
クリーム色の花をつけるスクテラリア・ナナ(Scutellaria nana)の変種で 、スクテラリア・ナナ・サフィリナ(Scutellaria nana var. sapphirina)といいます。

サフィリナは青紫の花色で、唇弁には鹿の子模様があり、葉柄の付け根から2個づつ花をつけていきます。
ナナという学名は矮性という意味ですが、這性だから背が低いように見えます。
葉っぱは、柔らかそうな厚手の葉っぱです。
蕾を見て、鮫の顔を連想するのは私だけでしょうか。皆さんはいかがですか。

矢沢あいの漫画にならってスクテラリア「ハチ」を探してみましたが、やっぱりあるわけないですよね。


Scutellarianana1

Scutellarianana2

| | コメント (0)

こがねばな
Scutellaria baicalensis

スクテラリア・バイカレンシス(Scutellaria baicalensis:シソ科タツナミソウ属)です。
学名からバイカル湖周辺に分布するタツナミソウですが、日本では漢方の生薬としてなじみのある植物です。
根を漢方でオウゴン(黄芩)というので、和名がコガネバナというのでしょうね。
落ち着いたブルーの花で、唇弁には鹿の子模様はありません。
対生している(シソ科植物の特徴で、反対方向に対になった2枚の葉の上下に、90度ずれて2枚の葉がつきます)葉柄の付け根から各1個、同じ方向に蕾を出し(従って2個蕾が同じ方向に出ます)、背丈が高くなっていくタイプです。

下の写真には花の付け根のお皿が写っています。サルビアやローズマリーは似たような花なのに、お皿がありません。私がタツナミソウ属にとりつかれたのは、このお皿に魅力を感じたからです。


Scutellariabaicalensis1

Scutellariabaicalensis2

| | コメント (0)

2006年5月 7日 (日)

タツナミソウ属の特徴
アツバタツナミソウ  Scutellaria tzusimensis

アツバタツナミソウ(Scutellaria tzusimensis: シソ科タツナミソウ属)といい、タツナミソウより大型で、背丈は20cm以上になります。学名のように日本では対馬だけに生えており、朝鮮半島から中国にかけて分布しているタツナミソウです。
タツナミソウ(Scutellaria indica)の変種とする説があるように、タツナミソウ同様、花の唇弁には鹿の子模様が入り、花の付き方も同じです。

タツナミソウ属(スクテラリア)は下の写真のように花の付け根に小さなお皿をつけています。花が大きくなるにつれこのお皿も大きくなっていきます。そして熟すと中から種が4個出てきます。学名はこのお皿に由来します。
シソ科の花は全て同じ形をしていますが、タツナミソウ属は花の後ろを覗くとお皿を背負っています。


Scutellariatzusimensis1

Scutellariatzusimensis2


これは「コケタツナミ」という名で売られていた植物です。
背丈が10cm、花の長さが2〜3mmほど、艶のある葉を持つ小さな植物です。
花が小さいのでわかりにくいのですが、お皿がついていません。
ですからタツナミソウ属ではありません。
私はシソ科のアジュガのような気がしますが、同定できていません。
園芸業者はどうしてこんな紛らわしい名称をつけて売ろうとするのでしょうね。

Koketatunami

| | コメント (0)

2006年5月 2日 (火)

したたかな花
Scutellaria indica

私がタツナミソウ(Scutellaria indica: シソ科タツナミソウ属)に出会ったのは10年ほど前、溝のコンクリートの隙間から顔を出していたのを見つけたのが最初でした。
この花は、背丈が低いだけではなく、他の花の鉢に居候しても、決して本家を乗っ取ることのない花です。
そしてその背丈の割には大きな見栄えのする花を咲かせます。
一般的にタツナミソウは紫の花を咲かせますが、(園芸種なんでしょうか)バリエーションとして白、赤の花があります。このように3色そろって一斉に花をつけました。

タツナミソウ属は
唇弁(一番目立つ下の花弁)に鹿の子模様が入るものと、白っぽいスジが入るもの、
花の付き方が、蕾が総状についた茎を立てていくものと、複数でペアになり葉の下から蕾を出していくもの
があります。
タツナミソウは、蕾が総状についた茎を立て、唇弁に鹿の子模様の入る種類です。

拾ってきた紫の花はコバノタツナミ(Scutellaria indica var. parviflora)のようで、年中咲いています。
コバ(小葉)ノタツナミといっても特別葉が小さいわけではなく、根本のところから倒れて、途中から立ち上がる性質があるようです。それで背丈が低くなるのではないかと思います。
タツナミソウ属(スクテラリア)は冬には、地上部が完全に枯れてしまうものが多いのですが、このタツナミソウは冬でも葉っぱをつけて元気です。
さらにすごいのは閉鎖花をつけることです。タツナミソウが閉鎖花をつけるということを言及した文書に出会ったことがないのですが、コバノタツナミは花の咲かない蕾をつけて1年中種をばらまいています。
かわいいけれど、したたかな花です。


Scutellariaindicab_1


Scutellariaindicaw


Scutellariaindicar

| | コメント (0)