雨がうらめしい。山に入れません。
お見せするものがないので、これまで撮りためた、アジュガの総集編をいたします。
まず小言から・・・・・
多くはレプタンス(Ajuga reptans:シソ科キランソウ属)の園芸種です。
レプタンスはランナーを出して増えていきますので、ツルジュウニヒトエと呼ばれたりします。
蔓(ランナー)を出すジュウニヒトエ(日本原産の十二単、Ajuga nipponensis)ということですが、言い換えればジュウニヒトエは蔓を出しません。したがって園芸種のアジュガ・レプタンスを「西洋ジュウニヒトエ」と呼ぶのは間違いです。「西洋キランソウ」と呼ぶ方がまだ適切です。
「西洋ジュウニヒトエ」と呼ぶのは、無知で厚顔な園芸(流通)業者の謀略です。
しかし園芸種のアジュガの中で、ピラミダリス(Ajuga pyramidaris:シソ科キランソウ属)はランナーを出しません。ですからピラミダリスについては「西洋ジュウニヒトエ」と呼んでもいいのではないかと思います。
海外には色々な園芸種のアジュガがあるのですが、園芸種、野生種を含め、アジュガは種を取るのが難しいようで、苗でしか輸入できません。従って園芸業者に頼らざるを得ないのが現状です。園芸業者のいいなりになるのが悔しい。海外に住んでらっしゃるどなたか、根が出た茎を国際速達便で送っていただけないでしょうかね。
さて小言は終わりにして、紙芝居を始めます。
これは「アークテックフォックス」(Ajuga reptans 'Arctic Fox')です。私がその存在を知ったのは、海外のナーセリーのネット上のサイトで、2001年でした。少し前からよく見かけるようになった新顔です。葉は小さく、厚みがあります。そしてその美しさを言葉では表現しがたい濃い緑に白い斑がはいっています。環境が気に入らなければすぐに消えてしまいます。


「メタリカクリスパ」(Ajuga pyramidaris 'Metallica Crispa')は、その名の通り金属的な輝きのある葉に特徴があります。花の時期では葉色は緑になり、しわは浅く、柔らかくなっています。メタリカクリスパはピラミダリスなので、上に書きましたようにランナーを出しません。増やすときには株分けをします。成長は非常に遅いです。


五色斑で有名な「バーガンディグロウ」(Ajuga reptans 'Burgundy Glow')。この個体は昨年は秋口に咲き出しました。冬は紫色が入って美しい斑入りになります。花は紫というより、濃青色をしています。


日本では最近出てきた「ブラックスカラップ」(Ajuga reptans 'Blackscalop')です。スカラップというのはホタテ貝のことですが、冬はそんな形の艶のある真っ黒の葉です。春に花茎を立てるようになると、普通のアジュガとあまり変わらなくなり、見過ごしてしまいます。


最近よく見かける「チョコレートチップ」(Ajuga reptans 'Chocolate chip')です。紫っぽいヒメジオンのような細い葉っぱで、花も小振りで、細い花茎にぽつぽつとつぼみをつけます。どう見てもAjuga reptansとは思えません。Ajuga reptansではなくてAjuga tenoriiという説もあります。こんなややこしいことは別にして、一斉に咲くとアメジストのきれいな花壇に変わります。


最近見かけなくなった銅色の葉の「レインボウ」(Ajuga reptans 'Rainbow')です。焦げ茶色の葉に黄色の斑が入ります。
花の時期になると黄色い斑が消えてしまいます。


出生が不明な「チジレバ(縮葉)アジュガ」です。冬葉は厚くなり病気のような葉ですが、春になると、厚い葉が展開し、バーガンディグロウのような色目のレタスのような美しい葉になってきます。花の色はreptansのように濃くありません。


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