2015年6月 9日 (火)

ヒイラギソウの花 
 Ajuga incisa

ヒイラギソウ(柊草:Ajuga incisa:シソ科キランソウ属)が咲きました。


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ヒイラギソウは関東から中部地方の山地に分布し、沢沿いの湿った場所に生えています。
背丈は30~50cmもあり、これがキランソウの仲間かと思ってしまうほど立派です。

花も立派で3cmほどの長い筒部の青紫色の花を葉腋に2〜3個つけます。
他のキランソウ属には見当たらない喉部の長めの花で、花色も個性的です。
この株は赤味がかった色でしたが、多くは青紫の、インクブルーの花をつけます。
さらに株の上部に集まったボリュームのある花序は、キランソウ属ものとは思えません。
雄しべは4本ありますが、長い2本だけが花から出ています。

和名の由来は葉に不揃いの切れ込みがあり、柊の葉に似ているのでこの名がつけられたそうです。
しかし葉の切れ込みが深いだけで、柊のように厚くなく、むしろペラペラで、触っても痛くありません。
わかる人ならば花がなくても葉だけでヒイラギソウと分かるほど特徴があります。

属名アジュガ(アユガ)は、ギリシャ語の 「無(a)」と「束縛(jugos)」を意味しています。
種小名インシサは「鋭く裂けた」という意味で、これも葉の様子を示しています。

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2015年5月27日 (水)

斑入りのピンクのアジュガ  
Ajuga reptans 'Pink Lightning'

アジュガ「ピンク・ライトニング(Ajuga reptans 'Pink Lightning')」が咲いています。


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久しぶりのピンクアジュガの登場です。
ピンクの斑入り葉というのは、初めて見ました。
2010年に米国コネチカット州のサニー・ボーダー・ナーセリー(Sunny Border Nursery)で作出された品種です。
親はピンクの花を咲かせる明るい緑の葉色の「パープル・トーチ(Ajuga reptans 'Purple Torch')」です。

葉は明るい緑にクリームの斑が入り、さわやかなコントラストになっています。
常緑で冬にはピンク色が加わります。

花はラベンダーピンクで、一般的なピンク花種より濃いような気がしますが、斑にマッチした花色だと思います。
日向から半日陰で元気に育ちます。

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2014年4月30日 (水)

ジェネーブのアジュガ 
Ajuga genevensis

アジュガ・ゲネベンシス(Ajuga genevensis :シソ科キランソウ属)が咲いています。


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アジュガ・ゲネベンシスは、「ゲネバ(スイスのジュネーブ)の」という種小名がついていますが、ジュネーブだけではなく英国やスエーデン、トルコを含むユーラシア大陸北西部に広く分布する多年草です。
主に雑木林や牧草地の中や針葉樹の林縁などで咲いているようです。

常緑の宿根草で、10〜30cmの花茎を立てて穂状花序に花を咲かせていきます。
upright bugle(立ちキランソウ、ビューグルとは兵隊ラッパのこと)という英名が示すように時には背丈が40cmにもなるそうです。
冬の間は緩い鋸歯の披針形のロゼッタで過ごします。

野生では赤紫色の花色ですが、白('alba')やピンク('pink beauty')の花色の園芸種も知られていますが、。
二唇弁花の上唇弁から雌しべと雄しべが飛び出していて、花から虫が覗いているように見えます。
よく知られているアジュガ・レプタンス(Ajuga reptans)に比べると花と花の間隔(節間)が広く、花がポツポツ咲いています。

はえている環境で次の2種の変種が知られています。
Ajuga genevensis var. arida (「乾燥地の」という意味)という変種は山地の草原に分布し、白い毛で覆われています。
Ajuga genevensis var. elatior(「高山性の」) は山地に分布し、花茎には不規則に毛が生えています。

これまで何回となく播種してきたのですが、発芽したのは今回が初めてです。
どのような要因がうまくいったのかわかりません。
いつもは冬に播いていて発芽しなかったので、今回秋播きにしたのがよかったのかもしれません。

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2013年5月 8日 (水)

山のジュウニヒトエ 
Ajuga nipponensis

久しぶりに山でジュウニヒトエ(十二単:Ajuga nipponensis:シソ科キランソウ属)を見つけました。


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キランソウ属は世界には50種ほどが分布し、日本には12〜15種が知られています。その中で一番地味なのがジュウニヒトエでしょう。
ジュウニヒトエは全体に長めの毛がたくさん生えていて、全体的に白っぽい感じがします。花も白のような青紫色で目立ちません。

しかし私はキランソウ属の中ではジュウニヒトエが一番好きです。薄暗い林の中ではこの色は真っ白に輝いて見えます。

このジュウニヒトエは、お年寄りグループが西洋アジサイを育てていて、その近くに咲いています。日が差す場所なのでいろんな植物(トラノオやセンニンソウなど)が咲くのですが、お構いなしに刈り取ったり、踏みつけたりして荒らしています。
この写真を撮った際も西洋アジサイの植えてある中に入ったところを見つけられて叱られました。

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2012年5月 7日 (月)

凛とした十二単 
Ajuga nipponensis

ジュウニヒトエ(十二単:Ajuga nipponensis:シソ科キランソウ属)が咲きました。


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このジュウニヒトエは全体に長めの毛がたくさん生えていて、それに加えて葉がメタリックな灰緑色をしているので全体的に白っぽい感じがします。
葉には毛がめだたないのですが、花茎には触ると柔らかな感じがするぐらい密生しています。
花茎はまっすぐ伸びることは少なく、斜めになったり、途中から反り返ったりしますが、鉢を回してやってまっすぐなるように調整しています。

私はキランソウ属の中ではジュウニヒトエの凛とした上品さが気に入っています。
以前はハイキングコースで見かけていたのですが、薄暗い林の中ではこの白い色が輝いて見えます。

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2012年5月 6日 (日)

柊のような葉 
Ajuga incisa

ヒイラギソウ(柊草:Ajuga incisa:シソ科キランソウ属)が咲きました。


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Aincisa5


Aincisa6


ヒイラギソウは関東から中部地方の山地に分布し、沢沿いの湿った場所に生えています。
キランソウの仲間では、背丈は30~50cmもあり、これがキランソウの仲間かとと思ってしまうほど立派です。

花も立派で3cmほどの長い筒部の青紫色の花を葉腋に2〜3個つけます。
この花色は独特で、他のキランソウ属には見当たりません。

雄しべは4本ありますが、長い2本だけが花から出ています。

葉に不揃いの切れ込みがあり、ヒイラギの葉に似ているのでこの名がつけられたそうです。
種小名インシサは「鋭く裂けた」という意味で、これも葉の様子を示しています。

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2011年5月 2日 (月)

あちらこちらでキランソウ
Ajuga decumbens

あちらこちらでキランソウ(金瘡小草:Ajuga decumbens:シソ科キランソウ属)を見かけます。

キランソウは北海道を除く全国の路傍や林縁、緑地に生育していますが、どこにでもあるわけではなく、探してもそう簡単に見つかりません。

上2枚は町中で見つけたキランソウです。
1枚目は石垣にへばりついて大株になって咲いていました。
2枚目は公園の砂地の中に咲いていました。砂を被っていましたが、しっかり咲いていました。

3枚目は我が家のキランソウの白花種(Ajuga decumbens f. alba)です。紫の色素を欠いているので、葉の色も明るいグリーンです。

種小名デクンベンスは「横臥した(ただし土についているところから根は出ない)」という意味で、まさに地獄の釜のふたです。


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2010年4月 6日 (火)

立派なキランソウ 
Ajuga decumbens

キランソウ(金襴草:Ajuga decumbens:シソ科キランソウ属)がコンクリートの割れ目から見事に咲いていました。

キランソウは地獄の釜の蓋という別名があり、地面にへばりついていますので、風が邪魔をしないので写真を撮りやすい植物です。
肥料気のない所から見事に咲いていました。
葉は普通より濃い緑で、硬そうでした。
茎は暗紅色で、太くて立派です。
普通は茎を観察することはありませんが、こんな風に茎を延ばして広がるんですね。

どこにでも咲いているようでいて、探してもなかなか見つからない花です。


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2009年5月22日 (金)

怪人どう? 
Ajuga ciliata v. villosior

カイジンドウ(甲斐竜胆:Ajuga ciliata v. villosior:シソ科キランソウ属)が咲きました。

日本全国の落葉樹の林床や草原などに自生しており、花色も青紫のものから赤紫のものまであるようです。
種小名は「縁毛のある」という意味、さらに亜種名は「長軟毛のある」という意味です。強調しているように、とにかく葉だけではなく全体に白短毛が多く、白っぽく見えます。

カイジンドウというのは甲斐の国に咲く竜胆がなまってついたと言われています。
花の幅は1cmを越え、キランソウ属として大きな花です。花はだらだらと咲き続けるのではなく短期間のうちに散ってしまいます。

アジュガ・レプタンス(西洋キランソウ)を大きくしたような感じですが、ずっと日本的、侘び寂の世界です。


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2009年5月14日 (木)

ピンクのニシキゴロモ 
Ajuga yezoensis

今、ニシキゴロモ(錦衣:Ajuga yezoensis:シソ科キランソウ属)が咲いています。

ニシキゴロモは主に日本海側に分布するキランソウの仲間で、陽当たりのいい山地に自生しています。
花の色は非常に淡い青紫色から鮮やかな紅紫色のものまであるようですが、この個体はかなり赤みが強いようです。
また花びらが反転するように展開し、上花弁が短いので、典型個体と違って見えます。
鉢の中に他の草の中に咲いているので、草丈20cmほどの花茎をまっすぐ上に立てて花をつけています。

ニシキゴロモを始めキランソウ属は宿根草ですが、私に所のキランソウ属は宿根せず、タネあるいはランナーで更新しているのではないかと思っています。鉢から飛び出すことはなく、夏、あるいは冬には親株は枯れて、春になると必ず咲いています。ランナーを鉢で拾ってやらないといつのまにか消滅してしまいます。


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