2009年11月11日 (水)

秋深し、ムラサキシキブ 
Callicarpa japonica

山にムラサキシキブ(紫式部:Callicarpa japonica:クマツヅラ科ムラサキシキブ属)が咲いていました。

ムラサキシキブは日本全国、朝鮮半島と台湾に分布しています。このように山の林の目につく所に咲いていることが多いようです。

よく庭に植えられているコムラサキ(小紫:Callicarpa dichotoma :クマツヅラ科ムラサキシキブ属)に比べて、遙かに大型で、背丈は3mほどありました。
またコムラサキと比較して、実つきが悪いとか、葉全体に鋸歯があるなどといいますが、このように豪華に実をつけ、鋸歯が目立たない(ほとんど前縁)のものもあるようです。

それにしても目を引く美しい色です。


Callicarpajaponica1


Callicarpajaponica2


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2009年10月13日 (火)

かわいいオケラの雌花 
Atractylodes japonica

山にオケラ(Atractylodes japonica:キク科オケラ属)が咲いていました。

オケラの仲間は東アジアに4種分布し、全て雌雄異株の多年草です。
オケラは本州以南九州まで、それから朝鮮半島、中国東北部の陽当たりのいい、乾いた山地に分布しています。

花はピンクを帯びた白い筒状花のみで、それが5枚に裂けています。この花は雌花で、花弁は深く裂け、大きく反り返って開きます。花の真ん中から突き出ているのが雌しべで、雌花には雄しべはありません。雄花は花弁の先端が開く程度ですので、花の印象が違います。

花の付け根から出ている魚の骨のように見えるものは苞葉で、花を守っています。蕾の頃は緑色をしていますが、花が開く頃は、枝と見間違うぐらい茶色くなってしまいます。
葉はキク科植物にしては珍しく固く艶があります。

古名をウケラと言いますが、ウケラの語源は知られていません。


Atractylodesjaponica1


Atractylodesjaponica2

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2009年10月 2日 (金)

オシャレなアザミ 
Cirsium nipponicum v. yoshinoi

山のハイキングコースにヨシノアザミ(吉野薊:Cirsium nipponicum v. yoshinoi:キク科アザミ属)が咲いていました。

関東から北に分布するナンブアザミ(南部薊:Cirsium nipponicum)の変種の一つで、近畿以西、中国地方に分布し、この方面の山では普通に見かけるアザミです。
ヨシノという名は岡山県の植物学者吉野善介さんに因んだものです。

花の直径は3cmほど、きれいな淡紅紫色で、横向きに咲きます。
このヨシノアザミの葉の表面に白斑が入っています。
山に咲く花の中ではすごくオシャレです。


Cirsiumnipponicum1


Cirsiumnipponicum2


Cirsiumnipponicum3

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2009年9月 7日 (月)

暗い所が好きなアキノタムラソウ 
Salvia japonica

山ではアキノタムラソウ(Salvia japonica:シソ科アキギリ属)がいたる所で咲いています。

いたる所と書きましたが、ここのアキノタムラソウは薄暗い所が好きなようで、他に植物が生えていないようなところに咲いています。
競争相手のいない所を選んでいるんでしょうが、もう少し条件のいい所がありそうですが。

一月ほど前から咲き出していたので、何度撮りました。しかしピンぼけやぶれて写っていて、シーズンが終わる前にいいものだけ取り出しました。そういえば去年も苦労してブログにアップしていました。


Salviajaponica3


Salviajaponica4

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2009年9月 1日 (火)

朝一番の白いレース 
Trichosanthes kirilowii var. japonica

キカラスウリ(黄烏瓜:Trichosanthes kirilowii var. japonica:ウリ科カラスウリ属)が咲いていました。

最近この辺ではキカラスウリを見かけなくなっていたのですが、今朝見つけました。
例年はもっと早い時期の午前6時過ぎにとっていましたが、昼間とかわらないぐらい明るさになっているので花がしおれていました。

しかしこの時期だと、まだ朝日が当たっていませんので、いつもより水々しく、糸のような裂片が大きく開いて咲いていました。

レースのようなすてきな花です。


Trichosanthesjaponica3_2


Trichosanthesjaponica4


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2009年7月15日 (水)

まるで発泡スチロール 
Lanopila nipponica

公園の林の中でオニフスベ(鬼燻、鬼瘤:Lanopila nipponica:ホコリタケ科オニフスベ属)を見つけました。

薄暗い林の中で見つけることが出来るのでヤブダマ(薮玉)とも呼ばれています。
写真のオニフスベの大きさは5〜15cmほどの大きさですが、大きいものでは50cmになるそうです。

質感は発泡スチロールのように見えます。しかし発泡スチロールのように軽くなく、ずっしり重いです。また発泡スチロールは暖かいですが、オニフスベはひやっとしています。

ボールのように蹴飛ばされてしまう気の毒なきのこです。


Lanopilanipponica1


Lanopilanipponica2


一番上のオニフスベが4日経過した姿。

Lanopilanipponica4


何日か経って変色しかかったオニフスベの内側。黄色の古綿状になっています。このあと黒褐色になって悪臭を放ちます。

Lanopilanipponica5

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2009年7月10日 (金)

葉っぱに包まれた花 
Peristrophe japonica

山の中でハグロソウ(Peristrophe japonica:キツネノマゴ科ハグロソウ属)を見かけました。

ハグロソウは関東以西のやや湿った広葉樹林の林縁などの半日陰で見かけます。
花は2枚の葉っぱのように見える苞の間から顔を出しています。花を包んだままですので、裏返った葉っぱに包まれているように見えます。
淡紫色の花は2cmほどで上唇と下唇に分かれていますが、薄っぺらく、ひしゃげたように咲いています。2本の雄しべには毛が生えています。

葉の割りには花は小さく、ポツポツとしか咲いていません。


Peristrophejaponica1


Peristrophejaponica2


Peristrophejaponica3

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2009年6月17日 (水)

黄色の小さな花、コナスビ 
Lysimachia japonica

山のハイキングコースにコナスビ(小茄子:Lysimachia japonica:サクラソウ科オカトラノオ属)が咲いていました。

いつものハイキングコースの道々にコナスビが咲いているのに今年初めて気がつきました。例年なら雨で山に入れなかったからかもしれません

コナスビは小さくて、撮影に一苦労します。
オートフォーカスのカメラでは黄色はコントラストが高すぎて、でピントが合いにくく、さらにコナスビのような径5mmほどの小さな花を写真にするのは骨を折ります。
今回綺麗にピントのあった写真を見て、雄しべの基部は円筒状になっているのに気がつきました。毎年見てると新しい発見があります。

下の写真のように花は葉の腋から短い花柄を出して花をつけますが、花柄の長いものはナガエコナスビと呼ばれています。
花は咲いては枯れで、そんなに汚くなりませんが、山の荒い土の上を匍匐するので葉は土で汚れていています。


Lysimachiajaponica6


Lysimachiajaponica7


Lysimachiajaponica8

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2009年6月14日 (日)

源平咲きのシモツケ 
Spiraea japonica

昨年見つけた紅白の花をつけるシモツケ(下野:Spiraea japonica:バラ科)が今年も咲いていました。

シモツケは五弁の小さな花を半球状につける耐寒性落葉低木です。
花色は白色から濃紅色までありますが、このシモツケは同じ花序に紅白の花をつけています。
花によっては半分白、半分紅色というものもあります。
同一個体内に違う遺伝情報を持つ細胞が混じっているというキメラ(Chimera)なのでしょうか。

可愛らしいシモツケです。


Spiraeajaponica5


Spiraeajaponica6


Spiraeajaponica7

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2009年5月29日 (金)

日本のハニーサックル 
Lonicera japonica

近所の空き地にスイカズラ(吸葛:Lonicera japonica:スイカズラ科スイカズラ属)が咲いていました。

スイカズラは蔓性低木で、葉の腋から花柄を出し、2個並んで花を咲かせます。
長さ3cmほどの花は、始めは白で後に黄色に変わっていきます。それで金銀花(きんぎんか)と呼ばれています。

花には甘い香りがあり、花筒から吸うと蜜を味わうことができます。
洋の東西を問わず、人はスイカズラ類から密を吸っていたようで、英名もハニーサックル(honeysuckle:密吸い)です。

以前「 忍冬(すいかずら)の花のように」という洋画がありましたが、原題は Honeysuckle Rose でした。花はフラワーなんて野暮な表現ではなくローズって言ってもいいんですね。
もっともこのローズは、女性を指しているんでしょうけど・・・・・


Lonicerajaponica6


Lonicerajaponica7


Lonicerajaponica8

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